【バンド公認】Vulfpeckの本を無料出版しました!【Kindle電子書籍】
こんにちは、KINZTOのDr.ファンクシッテルーです。本日は新刊のお知らせです。
このnoteマガジン、「どこよりも詳しいVulfpeckまとめ」が、ついにnoteを飛び出し、電子書籍になりました!
Kindle、Googleブックスから読むことができます!👇
なんと完全無料です!
内容は日本語ですが、日本国内からでも、海外からでもアクセスが可能です。これを読んでいる、海外にお住まいのVulfpeckファンの方々もダウンロードしていただけます!
今回の本の内容は、
・バンドの歴史
・バンドが成功した理由の分析
・トリビア集
という3章構成です。
読み進めるにつれてだんだんマニアックになっていく構成ですが、最初のほうの「歴史」についても、このnoteマガジンではあえて書いてこなかった重要な情報が盛りだくさんになっていますので、
マガジンをお読みいただいていた皆さまは、ぜひ本も一緒に読んでいただければと思います。
ページ数は私の前作の書籍、「ファンクの歴史」の上・中・下と同じくらい。Wordの字数カウントで約25万字、Kindleストアのページ換算だと391ページ。かなりの大ボリュームです。
しかも、文章は9割ほどが書きおろし。マガジンを何度も読んだ、という方でも、すべての文章を楽しんでいただけるように作りました。
執筆は私、Dr.ファンクシッテルー。編集はTaa-Kung、表紙イラストは小山ゆうじろう先生という、「ファンクの歴史」と全く同じチームで仕上げました。
我々はどこの出版社とも契約を行っておらず、本に関する権利を有したまま、Amazon、Googleなどの「電子書籍販売プラットフォーム」をお借りしているだけです。
さて、この状況――どこかの誰かに似ていると思いませんか?
実は今回の本は、いろいろ画期的なこと、面白いことがありますので、順にご紹介していきますね。
①Vulfpeckについて書かれた世界初の本である
2011年に結成され、マディソン・スクエア・ガーデンを満員にするほどの成功を収めたVulfpeck。しかし、彼らの歴史をまとめた本というのは、実は海外でも存在していませんでした。
誰かがやらなければならないなら、私がやりたい。というわけで、私はこのnoteマガジンの連載を行いながら、蓄積した情報を整理し、ひとつの本にするという作業を行いました。
本そのものの執筆期間は約1年半でしたが、非常に多くのデータを詰め込んでおり、それを調べた期間も合わせると、制作期間は約3年ほどになりました。
結果的にこの本がリリースされたことで、全世界でVulfpeckの本が読めるのは日本語だけ、という、非常に面白い状況が生まれています。おそらくですが、これはバンドリーダー、Jack Strattonにとっても意外な、面白い現象なのではないかと思います。
②無料である
私はVulfpeckの活動を調べていくうえで、Jackの新しいバンド運営のやり方、思想に非常に共感していきました。
音源は基本、無料公開。曲の権利をすべて所有するために、他人のレーベルと契約しない。演奏だけでなく、レコーディングやミックス、MV作成まで、ぜんぶ自分たちでやってしまう。本でも紹介していますが、彼らはDIYバンドという新しいミュージシャンの在り方を開拓していたのです。
そして、私は気が付きました。それって、私も同じことができるんじゃないだろうか。
Vulfpeckの本として完璧な姿とは、何だろう。それは、Jackが辿ってきた道を、バンドではなく、書籍のリリースといった形で再現した時に、はじめて達成されるんじゃないだろうか?
というわけで――前述のように私は出版社と契約することなく、本の権利を有したまま、この本を無料で公開することにしました。まるでJackのように!
結果的にこの本は、Vulfpeckの作品群に近い、私の感覚では非常に美しい本になりました。
もちろん、無料であることによって誰でも手に取りやすくなるので、これによってさらにVulfpeckの素晴らしさが広まってくれれば、という想いも強くあります。
すべてはファンとして、バンドのために行う活動でした。
③バンドに出版の許可を取っている
この本はJackの許可を得て出版されています。いっさいバンドと接点のない私が、ここまで来るのは並大抵のことではありませんでした。
どうやって個人的な連絡が取れるようになったのか?ということは、プライベートな話題になるので割愛しますが、類まれなる幸運に恵まれ、長年の努力が報われた。ということだと考えています。
完成した原稿と表紙をJackに送り、OKという返事が簡潔に、嬉しそうな言葉で帰ってきたとき、本当に、やった!と思いました。
Jackは返事が短い、というのを私は「Vulf Mono」を作ったJames Edmondsonのブログで知っていたので、それを実際に体験することができた、というだけでも、夢のようなことでした。
また、表紙デザインや、イラストにもこだわりました。どちらも「Vulfpeckらしさ」を追求し、過去にJackが行ってきたデザインのオマージュをふんだんに入れてあります。
イラストでは「どういうイラストであればVulfpeckらしいのか?」ということを小山先生と追い求めた結果、先生の発案で、例えばMSGライブのような特別な会場ではなく、「いつもの動画撮影のようなシーン」をイラストにすることになりました。
こちらもJackに喜んでもらえて、非常に嬉しかったです。しかも、私がもっとも敬愛する先生のイラストが、もっとも好きなファンク・バンドの本の表紙になり、その本を私が書き上げた――こんな幸せなことがあるでしょうか?
さらにこの本の予約がスタートした11月末。私は、さらなる幸運に恵まれました。
Vulfpeckが発売する新譜、『Schvitz』の日本盤レコードに、ライナーノーツを書かせてもらえることになったのです。
👆のサイトにも、すでに私がライナーノーツを書くことが記されています。
しかも、私が「Japan's leading Vulf historian(日本を代表するVulfpeckの歴史家)」だと紹介されているのです。
私がこのことを、どれだけ光栄に、また嬉しく思っているか。もはや文章では伝えることができません……!
私のライナーノーツが入るレコードは、2022年12月31日までの期間限定で販売されています。
以前のVulfpeckのレコードは日本への送料が25$かかっていましたが、今回は日本盤を日本でプレスするため、送料が850円で済むのです。これは非常に画期的なことです。
購入に関しては、私が以前に書いたこちらの記事を参考にしてください。比較的簡単に買うことができます。👇
以上が、本のリリースに関する話です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。本はこちらから手に入れることができます。👇
また、今回の本は無料で読めるようにしておりますが、面白かったら、こちらの記事宛てにサポートをしていただけると、とても嬉しく思います!
サポートとは、投げ銭のようなシステムです。この下👇から行えます。サポートと一緒にコメントを書くことができますので、ご意見ご感想がございましたら、ぜひ記入して送っていただければ幸いです。ご返答もさせていただきます。
また、本は面白かったけど、サポートはちょっと……という方は、私の既刊「ファンクの歴史」をご覧いただければと思います。こちらも、自信を持って面白い本になっていると断言できます。
それでは、また次の記事でお会いいたしましょう。本が面白かったら、ぜひレビューや、感想ツイートなどもよろしくお願いいたします!
みなさまに、素敵なVulfライフが訪れますように!!!
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