Divineのり巻きOutlook365ラルースガストロノミーク
『人生は終わることのない長いパーティーのようだといいのに。/B05
sunset sunrisebottle』
カリフォルニアロールSNS戦記
今年の初めにヘトヘトに疲れた帰宅時に
ふだん買わないような巻き寿司を買ったのがきっかけになった。
ようするに疲れているからだと思うけど酢飯がほしくなるという現象。家で白米を炊く気になれない。でも買って帰った巻き寿司はたべるとフツーなんだけど
「のり巻きってじぶんで作ったらもっとおいしい?」
と思ったのがはじまりになった。
ことしはのり巻きをきわめる!
去年はスフレをきわめたし、ちらし寿司もたけのこごはんもきわめた。
にぎり寿司のような外でたべたほうがおいしいお寿司ではなくてちらし寿司やのり巻きは家庭の味わいがストレートにでると思う。
おうちでしかだせない味にこだわってみる。
昭和的巻き寿司をこえたカリフォルニアロール論
昔、母親や祖母が作った巻き寿司はかんぴょうや高野豆腐、干し椎茸に三つ葉がはいった地味な巻き寿司だったのでそれほど好きでもなかった。桶でお寿司を出前で頼むときも、折にはいったお寿司にしても、巻き寿司やのり巻きは脇役でわたしは巻き物でお腹を膨らませてから好物のネタをたべるお寿司の習慣はある時急にやらなくなった。
じぶんのこころにウソをつくのをやめた一歩だった。
まず気持ちがすごくみじめになる。
のり巻きを好きでたべるじぶんなら許せるけど満たされることは絶対にない。
人生は短い。好きな物から食べないとその飢餓感は誰のせいでもなくじぶんがそうしているからだと気がついた。
50を過ぎて
母や祖母の質素で地味な手作りの海苔巻きは好物ではないけどふと、思い出すと懐かしくて少し食べたくなってしまう。
日本茶と澄ましかき玉汁があう。
まだまだあの完璧な地味な巻き寿司を作るほどにはなれないわたしがカリフォルニアロールからハマる。
マヨネーズもアボカドもかにかまも時にたまご焼きもはいった外国人好みののり巻きはじぶんで作っていうのもなんだけど手作りなのがめっちゃおいしい。
のり巻きを作るためにす巻きも買う。
たぶんこれがないとはじまらないと思った。
す巻きの上に大判の海苔をひろげて
その上にかために炊いた土鍋炊き(!)ごはんの酢飯を置き半分まで具材を上手く置くようにしてくるくる巻いていく。
カットした時の断面が美しいようにと願いをこめて。
酢飯の味と具材のマッチングが味の決め手になるのを忘れてはいけない。
ここらへんにマヨネーズがくるとベストではないか?とかたまごはこの辺りがいいかも?とか巻いたときを想定して置くようにする。
外国人のピンタレストでビーガン寿司とかいろいろあるけど日本人の味覚で作るのが、しいては外国人もうならせるほどのカリフォルニアロールになると思うのだった。
洋風好みにオーガニックの赤ワインや白ワイン、ビールがよくあう。
疲れたこころとからだに染み入るように。
江戸前風ねぎとろ細巻きとたまご細巻き
じつはわたしは家であまりさしみはたべないほうでねぎとろをスーパーで見かけても買うことはいままでほとんどなかった。
だけど文藝春秋で江戸前細巻きの中にとろたくあんの細巻きが載っていてこれはおいしそう!だと思い、やってみたくなった。
今回は九条ねぎのねぎとろ細巻きにしてみたけどとろたくあん細巻きも近いうちにやろうと思う。ネギはもっと細かく刻んだほうがおさまりがいいと思ったけれどわりとみためがよくなかったので輪切りのまま巻き込んでみた。わさびもすこし置くようにして。
たまご細巻きはあまく味つけしてこれは簡単だけど1本はそのままで、もう1本は
「天のや」の厚焼きたまごサンドウィッチをまねて辛子マヨネーズをすこしいれてみたけどどちらもいい。
きょうは日曜日
さようなら日曜日。
今週は世間は大型連休のあいだ
わたしはこどもの日と母の日にぼんやり昭和な地味な巻き寿司と開拓し始めたじぶんのり巻きを味わっていた。
しかもビールでほとんど毎回寝落ちして。
Tuesday