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EMOARUHITO

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stiffslackのマンスリーで連載している創作ミニ小説 納品用としても使っています。
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EMOARUHITO vol.6 アカサカ①

EMOARUHITO vol.6 アカサカ①

仕事を終え、しっかりとマスクをして、久屋大通にある会社を後にした。
去年の冬に、恋人に少し支援してもらって買った上等なカシミヤのコートを羽織っても、耳や指先に冷たさを感じる。
食品メーカーで働くアカサカは、営業も兼ねて金曜日の夜は得意先の店に飲みに行くことにしているのだった。
やはり顔を見て直接やり取りをしたり、ある程度の席間隔を取ったとしても、ガヤガヤとした空気を感じられる時間は格別だ。
去年の

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