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23.挫折と癒し

大失恋をした私は、「自分は結婚することはないのだ。それなら、せめて仕事を頑張ろう。」と心に決め、仕事に生き始めます。

子どもを産めなくても、「子どもたちが幸せに暮らせる社会を作る一員になろう」とも思っていました。

しかし、失恋の傷も癒えておらず、心から目に見えない血が流れているように感じていました。自分の苦しさを誰にも言えず、笑顔で隠していました。

この時の自分の体験から、「笑顔に見える人の中にも、誰にも言えない傷に苦しんでいる人がいる」と考えて、人に接するようになりました。

年齢的には、年頃であったので、友人の結婚式に出ることが地味に辛かったです。友人の幸せはうれしいのですが、自分の人生との落差を思い知りました。

また、年配の方たちから、「結婚しないのか」「子育てはよいものだ」と言われることも、「そうですね。」と笑顔で返す負担がありました。

ほとんど休まず働き続けた私は、1年経った頃、倒れてしまいます。

心も体も限界に来ていました。

これまでの人生でも頑張り続けてきた私は、自分を癒す方法を知らなかったのです。そこから、約2年ほどかけて、自分のことを見つめなおします。

次回は、その間に起きた不思議体験について書いてみます。

I love you.

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