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旅行は病気になってもあきらめない!心地よい旅行気分を手に入れるコツとは?

もうすぐ海の日ですね!「夏」と聞くと イベントや旅行など楽しいイメージがある方が多いのではないでしょうか。

そんな今だからこそ、「病気のせいで旅行に行けるわけない」「体調がよくなったら行こう」と思っている方にぜひ読んでいただきたいです。この記事を読み終わる時にはこれからの可能性に思いを膨らませることができるはずです。

私は旅行が大好きで年に最低2回は旅行に行っていました。そんな私が脳腫瘍になり、後遺症のため術後一年は電車に乗ることもできなくなりました。自分の世界が近所のみ…こんなにも小さくなってしまったんだと思い、生きがいを失った喪失感でいっぱいでした。

その思いを抱えながら、アメリカからキャンサージャーニーコーチ(がん経験者の
ためのこころのケア)
の研修を受けていた時に "Form and Function" (望みの具現化と望み)というツールを学び、 私の考えは大きく変わりました。

言葉の定義

Form(望みの具現化)=あなたの望みを叶えるために取れる形(方法)
Function(望み)=あなたの得たい経験や気持ち

気づいたこと

旅行と言うのはあらゆる望みを具現化=Formされたものである。
旅行からどんな経験や気持ちを得たいか?から考えればたくさん叶える方法はある。自分の望みを叶える方法を自分で考えて実行することができるんだ。

詳しく説明します。

個人的に旅行と聞いた時に浮かんだイメージからForm(望みの具現化)またはFunction(望み)に区分けしてみました。

Function(望み)

  • 計画するのが楽しい

  • 新しい発見

  • 一緒に行く人がいると楽しい


Form(望みの具現化)

  • お金がいる

  • 時間がいる

  • 体力が必要(時差・移動・荷物・観光)

  • 危険もある(病気・スリや犯罪・事故)

  • 予約手続き


例えば、「新しい発見」は一つの望みです。それを叶える方法は旅行以外で他に何があるでしょうか?

  • 本を読む

  • 散歩をする

  • 大切な人を深く知る

  • 昔見た映画やドラマを見返す など

このようにたとえ心身の状態が優れない時でも、「今この瞬間」に旅行と同じような経験や気持ちを得ることができます。

私の気持ちを救ってくれたこのツールが病気を抱えている他の方へも同じような効果が得られるか検証をしました。

  • 調査結果: 日本とアメリカのがんサバイバー6名を対象に、オンラインサーベイとグループインタビューを通してがん診断前後の旅行経験や心理的懸念について調査しました。病気後は旅行計画の90%が病気を理由に変更または中止されたことがわかりました。

  • 代替手段: コーチングのツールを用いたところ、旅行の代わりに「クラフト作り」や「近くのビーチでゆっくり座る」などの方法が提案され、これにより病気経験者は自分で選んで望みを叶えることができる自己コントロール感を取り戻しました。

結果として他の病気の方にも同じような良い影響があることが確認できたため、研究結果を国際がんサポーティブ学会(MASCC)に提出したところポスター発表者として選ばれました!

が、しかし・・・

学会はフランスで行われるとのこと。 ここでまた移動の難題が降りかかります。

物理的に移動できないからといって発表する機会を失ってもいいの?そもそも病気を抱えている誰もが世界中を自由に移動できるわけではない!という思いが沸々と湧いてきました。

私の望み(Function)は「この革新的な視点を広げる方法を世界中のがん経験者及びサポートをしている方々に広く知ってもらい、私と同じように喪失感を抱いている人の生活の質(Quality of Life)をあげたい」

それを叶えるには発表者不在でもポスターを掲示してほしい!(望みの具現化)

結果として、私は学会に「がんサポートの第一線にいるあなた達に医学的公平性(Equity)を保つことを大切にしてほしい」と交渉し、ポスターを掲示してもらえるようになりました!

ポスターはこちら↓

望みを叶える方法は、実は考え方次第でたくさんあります。

病気を経験すると、時間の大切さを意識すると思います。「体調が良くなったら」と待つよりも、今この瞬間のあなたがあなたのためにできることを考えてみませんか?自分らしい旅の形を見つけてみましょう!

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