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#88コンビニのおでんが教えてくれた。自分の味覚が人と違うかもしれないという驚き。味覚は食べるもので形成されるから、何を食べて来たかで変わると知らされて怯えた大人になったあの日。(貧困幼少期からNPO代表理事までを振り返る)毎日更新

富山の本気シリーズのノート届いたので共有!何に書くの?って。それは自分が心にとめたコトバ、生まれた感情です。言葉って不思議なもので、届ける相手が違うと、工夫が必要だったりすると感じます。経営者と話して以前はわからなかった言葉を、少し理解できるようになったなら、近づけている?とプラスに考えてみる私です(笑)

味覚とは食べているもので形成される恐怖を知る

私の食生活は冷蔵庫がないので、食品は家にありませんでした。その日に調達した材料で作るという感じでした。

要冷蔵が必須なヨーグルト・玉子・開栓済みのジュースというものは、自分の中では欲しい時に食べられるものというよりは、使う時に調達する必要があるものでした。

なのでいい風に言うと、トヨタの”かんばん方式”でした。必要なものを、必要なときに、必要なだけ作る。ことを目的としてスーパ―から調達するのです。余剰在庫など一切ありません。
我が家に冷蔵庫が無かった理由

夏はざるそば・冬はうどんという一品が我が家のメイン候補でした。お茶漬け・即席ラーメン(袋)もよく食べました。ほっかほっか亭の弁当もありましたが営業時間があるので、コンビニの弁当やおでんはホントにお世話になりました。

コンビニのおでんは、時々銭湯帰りに買って貰って食べていました。
三角こんにゃくと味がしゅんだ(染みこんだ)茶色の大根。
美味しいと思って食べていました。

母がたまにご飯を作ってくれるのですが、その味が薄く感じて美味しくないなぁと思っていた時期。

ある日友人にこんなことを言われたのです。

『お父さんがな、コンビニのおでん食べたら、こんなもん食えたもんじゃないって吐き出しててん(笑)』

「え!?」

ーーーーーー
自分の身体の中心で何とも言えない衝撃が走りました。
ドキドキ・・・
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「えっ?そうなん?」
『うん。コンビニのおでん食べたことある?その時うちも食べてんけど、めっちゃまずかった(笑)』

(うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。めっちゃ食べてるし、うちなんかめっちゃおいしいって思ってたんやけど・・)

「食べたことあるーーー!確かに美味しくなかった気がする」

私はいつも人に合わせる人でした。自分が美味しいと思っていても、合せた回答が出来ないと不正解だと思い込んでいました。この時からおでんを食べている事実を伏せながら食べていました(笑)

大人になってマクドナルドを日本に持ってきた藤田田さんの「ユダヤの商法」を読んだときに、「味覚」を制覇できると、永遠に売れ続ける商品になるのだと感じました。

10までの味の記憶が、その後の味を感じる基礎になるとも言われています。 この時期に強い甘味や塩味、化学調味料などの食品添加物が含まれる食品の味を覚えてしまうと、どぎつい単調な味を「おいしい!」と感じる舌を作ってしまいます。

慈照幼稚園HPより

経済的弱者が食べているものは、簡易な食事が多いです。実際自分の幼少期の同じような家庭の子供達が食べていたのは、そう変わりませんでした。冷凍食品などもよく食べていました。ただ私は冷蔵庫が無かったことやおばあちゃんっ子だったこともあって、簡易な食事も多かったものの味付けは優しいものが好きでした。

ここに一つ闇があると感じています。健康を意識する人が手にする食事と、健康を考えないといけない人が手にする食事の違い。

以前、母子家庭支援施設で「食育」をしました。理由は簡単で、健康であれば何とか食べていけるから。これは全ての基礎は健康な体作りからという思いです。いつかまた管理栄養士さんや栄養士さんの力を借りてしていきたいと思っています。その時にも自分の幼少期の味好みの理由を理解しました(笑)

自分が食べたものでしか身体は作られないので、大切だと考えています。

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ささいなことで人生は変わる! その一歩は自分が踏み出すこと。
見て下さったあなたの何かを踏み出す
キッカケになればと思って綴っています。


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