中小企業のチームビルディングに活かせるアイデア
株式会社田中務補(かねすけ)商店のたなかななです。
私たちは神戸市長田区で製造業を営む、従業員12名の小さな町工場です。最近私たちが取り組んでいることのひとつに《チームビルディング》があります。きっかけは、従業員と経営層との間に感じた明らかな【溝】！！もちろんこの【溝】ができた原因は私たち経営陣。その反省から、もっと従業員のみんなとの距離を縮めたいという思いで《チームビルディング》に取り組むことにしました。
今日は、始めたばかりの《チームビルディング》の取り組みの中で私たちが即効性を感じた社内プログラムを２種類ご紹介したいと思います。同じようにお悩みの中小企業経営者の皆様、企業で人事に関わる皆様、そして部下との関係性をよりよいものにしたいと願う上司の皆様にとりまして、ヒントとなれば嬉しいです。
私たちと同じく、上司と部下の関係をよりよくしたいと悩む方は多いのではないでしょうか。そういった場合よく、「部下とのコミュニケーションの時間を増やしましょう」とか「部下の話を聞いてあげましょう」というアドバイスを耳にしますよね。当然私たちも最初に試みたのがそれでした。しかし、これまで《上司》／《部下》とくっきり別れた境界線が存在したというのに、いきなり上司が境界線を超えて部下に近づいたところで、部下からしたらちょっと引いてしまいますよね。私たちも実際、部下たちの“引き”を体感しました。
でも、これからお伝えする２種類の方法を試したところ、上司と部下の関係をくっきりと分けていた境界線がすーっと薄れるのを実感できたのです。簡単にできて効果的なのでご紹介しますね。
私たちが取り組んだ１つ目のプログラムは、《ゲーム》です。とても短時間で効果を感じました。これまで相互の会話が少なかった社内に、一気に笑いを含む明るい会話が生まれました。
《ゲーム》を通してチーム内がとても和気あいあいとした素晴らしい雰囲気になったので、記録と他社へのご紹介のため動画を作成してみました。１分のショート動画ですので、ぜひご覧ください。上司も部下も関係なく楽しんでいる様子を感じていただけると思います。
そして２つ目のプログラムは、《あいさつ運動》です。難しさはゼロで、
朝礼で社長の「今月はみんなが笑顔になるような挨拶を意識する月にしましょう！今月一番いい挨拶だったスタッフには、もらったら笑顔になるようなプレゼントを贈ります！」という掛け声から、気楽にスタートしました。
そして、社内掲示板にこんな投票用紙を１枚貼って、社内全員が投票できるような仕組みにしました。
１ヶ月間の実施で、チーム全体のコミュニケーション量が格段にあがりました。今もまだあいさつ運動は続いていますが、明らかに上司も部下も挨拶を意識し合うようになりましたし、挨拶から生まれる会話も増えました。簡単で、これならすぐにできそうだと思いませんか？
もうお気づきかもしれませんが、これら２つのプログラムに共通している大切な要素は、チームのみんなが《楽しみながら取り組める》こと！！
実は、これら２つのプログラムを思いついたのにはきっかけがありました。大阪で印刷業を営む方より大量の『丸いシール』をいただいたのです。小学生くらいのお子様がいらっしゃる方はよく目にすると思うのですが、あの赤や青の正円型シールです。大量にいただいたので、せっかくだから活用したい！そんな思いから、社内の活動に生かすことになりました。
今回は丸いシールが大量にあることがきっかけでしたが、《会社にあるものから》生まれたというところも、チームビルディングを成功させるひとつの要素だと思います。何も新しいものは必要なくて、 《今ここにいる人たち》が《今ここにあるもので繋がる》、というのがとてもシンプルで無駄がありません。取り組みそれ自体が特別感なく日常的である方が、浸透しやすいです。
番外編ですが、過去には丸いシールでこんなアンケートを取ったことがありました。
その後、投票で決まったアイスクリームを社内ミーティングの冒頭で配りました。ミーティングを和やかでリラックスした雰囲気でスタートしたいと思っての取り組みでしたが、これも成功しました。ミーティングでの発話の量がぐんと上がったのです。
ここまでお読みいただいて、今日から試せそうなヒントは見つかりましたでしょうか。ご紹介した《ゲーム》や《あいさつ運動》はもちろんすぐにお試しいただけると思いますが、ご自身オリジナルのプログラムを考えることも楽しいと思います。事務用品でも、会社で製造している商品でも、「ゲームや投票に使えないかな？」の視点で眺めてみてください。きっともうすでに会社にあるもので、従業員が楽しめるような《お楽しみプログラム》が思いつくのではないでしょうか。
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【田中務補商店】
兵庫県神戸市長田区苅藻島町３−１２−２４
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