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【✒️0004】日本留学から4ヶ月。泥棒にされて覚醒した話(2/2)

こんにちは!SOMINです。

先日noteを始めて🔰、自己紹介や留学生活であったあれこれを紹介しています。ただならぬ壮絶なエピソードだけ厳選しているので普通に物語と楽しんでいただいたりご自身の経験と照らし合わせて共感や応援、なにか元気をもらっていただけると幸いです。

それでは前回の続き
https://note.com/dreamcafeowner/n/n7f63feeb1b29

をお楽しみください。


✳️  ✳️  ✳️


「あのさ、レジが合わないんだけど」

???

「あの子(もう一人のバイト)が、あなたがレジをさわるのをみたと言うんだけどどうゆうこと?」

???
????

私が聞きたい。いったいどうゆうこと…?

今何を言われているのか、何が起こっているのか。訳がわかりませんでした。唖然として言葉も出ず。

もっとショックだったのは、店長が韓国語で喋ったのはここまで。
あんなに流暢に喋ってた韓国語を、私がわかる言葉を喋ってくれなくなったのです。
こんな事態に。

私は身振り手振りを使いながらわかる単語を絞り出して
「やってない」「ちがう」「レジを触ったことない」など必死に話しました。それだけではもどかしさが消えず、在日韓国人の店長に韓国語で話してくれないかと尋ねたら

「ここは日本だし、他の人は韓国語喋れないから話しにならないでしょ?」

くっそ…この女…!

知らない言葉で泥棒にされて、身に覚えのないことに対して弁明する地獄のような時間。そして離れた場所から他人事かのようにみているだけのもう一人のバイトさん。
話したいことが溢れているのに話せない…。わからない。でも伝えなきゃ。どうしよう…!!

私は、このバイトを辞めることをその場で決心して店長に伝えました。

「もう、辞めますから(勘弁してください)」

涙が出るのを必死にこらえながら。
辞める宣言を聞いた店長は最後のとどめかのように私にこう言いました。

「わかりました。それとレジの金を盗っていったんだから、今まで働いた先月の給料はナシね」

世の中にこんな悪徳な人がいるんだなと絶望に絶望を重ねた瞬間。

借金してまで日本に留学させてくれた親の顔が浮かびました。早くお金を貯めて仕送りもらわなくても済むようにしたかったし、引越費用も貯めて自立したかったのでお金が必要でした。

それでも、一分一秒もその場に居ることが嫌で、働いた分の給料がもらえなくても構わない。もう2度と接点を持ちたくないという一心でその場から立ち去りました。

職場をあとにして帰り。
堪えていた涙が滝のようにあふれでてしまって…
電車の駅まで5分もかからない距離なのにショックでしっかり歩くことすらできない。

これから頑張ろうとあれだけやる気に満ちていたのに。その矢先にやってきたこの試練は当時の前向きすぎる私には反動が大きすぎるものでした。
こんなことがあるのかと、駅までの道端で号泣をしてしまいました。(今思うと大分恥ずかしいぐらい大声て子供のように泣いてしまいました)

無理だ。誰か…

従姉に電話をかけました。
お姉さんの声を聞いたら空しさが増して、ことの大事さをちゃんと説明もできず泣きじゃくってしまって。
そしたら従姉はただ事じゃないことを感付いたのか落ち着いて話を聞いてくれました。

「ソミン、何があったか姉ちゃんわかるようにちゃんと話してごらん」

私は今日あったことを全て話しました。話しながら悔しさが込み上げてきたらしばらく号泣しながらまた話を繋げる。
従姉「一つだけ聞くよ。ソミン、本当にやってないね?」
私「絶対やってない。」
従姉「わかった。姉ちゃん今そっち行くから」

ヒーローに見えました。

でも、一つだけ怒られました。
向こうの言い分で給料を貰わなくて構わないといったことはお金を盗ったことを「認める」ことになるから
やってないのなら働いた分は堂々ともらいなさいよ。
と。

なるほど。そういうものか。ちゃんと考えてみたらその通り。
勉強になりました。

従姉は店長さんに電話をして、妹が日本語がまだ下手で話が存分にできないため代わりにお話しできればと伝えて近くの喫茶店で3人で話す場を設けてくれました。

あのことが起こって間もなくまた例の店長の顔をみるのは辛かったけど、下を向かずにしっかり前を向いて従姉と店長の話を聞きました。

従姉も、給料の話やら泥棒にしてくれた話やら韓国語が喋れるのに話する余地すら与えてくれなかったことに怒っている様子。

「あなたの好きな日本語で話しましょう」

スーパーヒーローです。
この言葉。未だに忘れられません。
だってめちゃくちゃかっこいいじゃないですか!
この一言で色んな感情や意味が読み取れました。

従姉はお伝えした通り日本に10年住んでいてバリバリの経営者だったので日本語は言うまでもなくめちゃくちゃ上手でなまりもありませんでした。なまりが残りまくりでやや片言な店長よりもずっと。(従姉と肩を持つとかじゃなくてこれは事実ですw)

二人はしばらく冷静に話をしていましたが、しっかり働いた子に対して給料を払わないということに関してはやや声を荒くしていました。今回のレジが合わない件とはまた別の話ですから。大人として責任者としてその対応は違うのではないか、的な話を
私がわかる言葉で通訳しながら言ってくれました。

従姉のお陰で給料はしっかりもらうことになりましたし、心のモヤモヤも晴れました。

今回の事件、一生残る深い傷にもなりましたが私にとってこれから生きていくのに大変貴重な経験にもなりました。

親には未だに言っていません。あれだけ反対して喧嘩してやっとの思いで留学させてくれたのですから。親だから言えないってこういうことなのですね。きっと心配してソッコー国に戻されたかもしれない。
あの店長の名前も一生忘れることはありません。


まとめ

お金を稼ぐ大変さや、理不尽な体験によるメンタルの強化、冷静な思考の必要さ、問題を解決する上での優先順位など

色々感じたことはありましたがこの事件以来、個人的に一番切実に思ったことは、(自分で感じる)今やるべき一番大切なことを見つけることと極めるということでした。
その国に住むと決めた人にとって

言葉が当たり前のように喋れるのがいかに大事か

思い知らされました。
それからの私はかなりストイックでした。

就職してからもさらに日本語が喋れて始めてスタートラインということを思い知らされる場面はたくさんありましたが、まさにその通りです。

観光客とは訳がちがう。
その国で仕事をして、人付き合いをして、色んな手続きをして生きていくと決めたからには「外国人だから日本語がわからなくても仕方ないよね」じゃ済まない。言葉というその国の人にとってはあまりにも基礎的な能力を持たずには同じ目線で話すことは難しい。
話していてどこかしら気を使わせたり、場合によっては「この人にいっても仕方がない」と人としての価値すら下げられてしまうようなそんなシチュエーションもあります。考えすぎかもしれませんが、片言の外国人と話しするとき無意識にタメグチになったり「意味わかる?」と聞かれるのをみてもわかります。その人に悪気はないとしてもね。

よく「日本語が上手」と誉めていただくのですが、素直にうれしいです。
上手になろうと頑張ったんですもの。

言葉がネイティブに喋れて始めて土壌に立つ

今回紹介したような苦い経験もあって、今の自分にとってまずやるべきもっとも大事なことに気がついた私でした。

よかったらこれからも応援、よろしくお願いします。

そして、私にとってスーパーヒーローだったあの頃の従姉のように、誰かのスーパーヒーロになってあげたいと願いながら。
人との出会いを一つ一つ大切にしていきたいと思います。


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最近元気でなくて~
SOMINさんの話もっと聞きたいな~
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