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【マドモアゼル・モーツァルト】が呼び覚ましてくれた青春の記憶

(※ミュージカル【マドモアゼル・モーツァルト】のネタバレや感想ではありません💦)

 2021年10月、音楽座ミュージカル【マドモアゼル・モーツァルト】の再演が決定しました。
 応援している俳優さんのお一人、平方元基くんが出演されることが決まり、秋の楽しみがまた一つ増えました。


この演目との出会いは大学生の頃


 10代〜20代の頃、小室哲哉氏の作る音楽が大好きで、TM Networkに限らず彼の出すアルバムを必ず購入していました。マドモアゼル・モーツァルトも、まず舞台を観る前に楽曲に触れ衝撃を受けたのでした。

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 中でも【1991】というピアノ曲は、ドラマチックで繊細で、物語全てを走馬灯のように見せてくれているような緩急見事な楽曲で、当時物語も知らなかった私の心を高揚させましたっけ。

(結局この初演の時は舞台を観ることができず、何度目かの再演の時に初めて観劇することが叶いました。)

 私は3歳からピアノを習い始めましたが、先生が厳しくて怖くて練習が嫌い、おまけに手が小さすぎてオクターブさえ届かず、10歳で早々に挫折してしまいました。
 その私が二十歳を過ぎてから、楽譜を手垢と鉛筆で真っ黒にしながら懸命に弾きこなそうとしたのがこの【1991】でした。

 今回、【マドモアゼル・モーツァルト】再演と聞き、押し入れの奥底から引っ張り出してきたCD BOX。その中にこの懐かしいアルバムが眠っていました。

 iPhoneに入れて聴くと、一瞬であの頃に引き戻されました。懐かしくて切ないあの頃に。
 《あの頃》とは、約30年前、大学生の頃です。


《あの頃》


 私は医療系大学に通うために親元を離れ神奈川県で一人暮らしをしていました。
 そして、大学で今の夫と出逢い、恋をして、その後3年の遠距離恋愛をすることになりました。

 当時遠距離の電話は高額で、連絡手段はFAXや手紙が主流でした。
 そして数ヶ月に一度、2人で貯めたバイト代を使って青森と神奈川の遠距離を行き来しました。


私の人生には、音楽がいつも寄り添ってくれていました


 看護学部という学部はとっても忙しくて、大学生らしく余暇を楽しんだりモラトリアムの時間を謳歌することもなく、ほぼほぼ看護補佐のバイトと学業中心の学生生活を終えました。便利な土地に住んでいたのだからもっと遊んでおけばよかったなーと、思わなくもありません😅

 ただ、大学の部活であるハンドベル部には入って活動していました。
 クリスマスには県内の商業施設や大学病院の小児病棟、そして、神経難病で外に出ることもままならない患者さんが多い神経内科病棟などで演奏をさせて貰いました。

 そのほか、それほど活発ではなかったけどバンドを組んでヴォーカルとして参加し、時々ライブをしたりはしていましたっけ。

 今思えば私の人生にはいつも音楽が寄り添ってくれていました。
 そして、音楽はその送っていた生活や記憶と繋がっています。
 その演奏会の時のクリスマス曲などもそうですが、それらの演奏機会の移動の際、冬休みで神奈川に来てくれていた彼と車で聞いたのがこのアルバムやJPOP。今もその頃の記憶と共に私の心の中にあります。
 


1980年代後半〜1990年代前半の音楽たち


 この頃の音楽は、親元を離れて一人暮らしをし、恋人も遠くにいて、いつもどこか切なくて、淋しくて、それでも仲間たちと夢のために頑張っている私がいて…そんな甘酸っぱい青春の日々を懐かしく思い出させてくれるのです。
 
 このアルバム、今聞いてもとても新鮮な美しさを湛えています。とても30年前の楽曲とは思えません。
 そして私にはとてもとても懐かしい。


そして大好きだった【1991】


 【1991】の楽譜を探し、ピアノを開けて鍵盤に触れてみました。
 すると、今も手が覚えていました。
 それはそれは、嬉しい驚きでした。

 最近また始めたピアノのお稽古。
 もう一度バイエルからやり直しているのに、こんな昔の曲は辿々しいとはいえ弾けてしまう不思議。

 秋の公演までにもう一度ドラマティックに弾けるようになりたいなぁ。
 
 そんな目標を持ってお稽古してみます。

 5ヶ月後には7分の大曲を弾きこなせるようになっていますように🎹


公演が楽しみです


 そんな青春の記憶は記憶として、、、
 あの頃と今の私は全く別の心持ちで生きていますし、生活も人生も大きく変化し、夢も護りたいものも変わりました。

 この秋、今の私がどんな心持ちでこの演目を観ることができるのか。
 それはその時になってみないとわかりませんが、きっと今の私の心をこの音楽とお芝居に投影することになるのでしょう。

 その日が待ち遠しくてなりません。





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 最後までお読みいただきありがとうございました。

 地域の保健室をしながらフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群の愛し娘とのキラキラ豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな感動などを綴っております。

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