3年前に書き始めた日記の話。

3年前から日記を書いている。始めた理由は、覚えていない。

ただ、昔から文章を書くことや日記を何年も続けることに強烈な憧れがあった。その強烈な憧れを上回るほどの強烈な怠惰さのせいで、ずっと始めていなかっただけだ。

一人で過ごしたり、考えたりする時間が長くなったタイミングで「ほぼ日手帳」を買って日記を書き始めた。一日の簡単なタイムスケジュールと、その日に起こったことや考えたこと。黄色のカバーがついた日記帳を開いて見返すと、黄緑色のペンで丁寧に文字が綴られている。

次の年からは、「ほぼ日5ヶ年手帳」を使っている。一日分の容量が少ないので、さぼる日が少なくなった。それでも、1か月間真っ白な期間なんかもあるけれど。

全て手書きだと腕は痛くなるし、少しさぼるとやる気を持ち直すのが大変だし、大した内容が書いてあるわけでもない。それでも続けているのは、「10年後に読み返してみたい」という思いが大きいからだ。

日記には、なるべく本当のことを正直に書いている。高校の時に好きだった子の話も、恋人には言えないあの子の嫌いなところも、友人の浮気話も、悩みながらしたセックスの話も。

「10年後、この日記を読み返して私は何を思うんだろう」という文章を読む未来の私を想像してにやけてしまう。


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