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昨年末に書籍「ドローダウン」が出る前から、そして出版後、
「ドローダウン」、そして私たちは皆さんと歩んできました。

皆さんとの「2021年の歩み」の一部をとして、こちらで紹介させていただきます。

【『ドローダウン』書籍関連情報】

●2021年12月現在、第6刷へ(12,000冊予定)

おかげさまで、発売から1年かけて現在第6刷を準備中(出版社談)となりました。
2020年11月7日にNHKスペシャルの放映効果もあり、本の売れ行きも好調だそうです。

●著者ポール・ホーケン氏と出版お祝い回を開催しました

●さまざまなメディアで書評・記事になりました

この1年で全てご紹介しきれないほど、予想を超える多くのメディアや情報誌、専門家の皆さんが紹介くださいました。

●2021年八重洲本大賞ノミネート&ブックファースト新宿店の「名著100選 2021年 私が今年、出会った一冊』に

出版社者の方の推薦による2021年度八重洲本大賞のノミネート!読者の皆様からの投票方式で大賞を決めるため、投票を呼びかけさせていただきました。惜しくも大賞には選ばれませんでしたが、皆様からの投票が何よりの力・応援となったことは間違いありません。本当にありがとうございました。

●NHKスペシャル「グレート・リセット〜脱炭素社会 最前線を追う〜」にて紹介

NHKスペシャルの中で、著者ポール・ホーケンへのインタビューも交えながら、ドローダウンの内容が放映されました。お問い合わせや本の購入も増え、NHKスペシャルの社会への影響力の強さを感じさせていただきました。

【温暖化逆転に向けた取組み】

●ドローダウン紹介公開ワークショップ(オンライン)に多くの皆さんが参加(年15回開催)

「ドローダウン」の世界を実感する入り口として、さまざまな立場の皆さんに参加くださいました。例えば、
・会社でSDGsを推進したい担当者の方
・顧客支援のために何ができるか、知見を深めに来られたコンサルタント
・できることはないか、内容をもっと知って取り組もうとしている高校生
・地域やコミュニティの取り組みに活かしたい推進者
・各分野の専門家・コンサルタントの皆さん
・本は買ったけど、なかなか厚くて読めないのでとっかかりが欲しい
・就活をしているが、なかなか本気の企業が見つからないという大学生
・子どもの未来のために何ができるのか、みつけたいお母さん などなど。

このワークショップでは、動画を観たり、参加者同士で対話をしたり、実際の解決策のひとつを掘り下げて自分の暮らしや仕事に結び付けていきます。
ふだんで会わない人同士が出会う貴重な機会にもなっているようです。
参加者から、「温暖化に向けて取り組む意義や希望を感じた」「自分に何が出来そうか見つかった」「こういった話を話せる場があって嬉しい」といった感想を多くいただいています。
また、「ポール・ホーケンさんのファンになりました!」という声もよく耳にします。彼の温暖化や目標の捉え方、そして価値観は、この取り組みを進める際のヒントになるようです。

●企業・地域・団体様で講演・ワークショップを活用くださいました

いくつか事例をご紹介します。

サントリーグループ労働組合協議会様
かねてより「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、天然水の森活動などに代表される環境活動に取り組まれているサントリーさん。
「現場起点でやりたいことに火をつけ、全体の機運を高めていきたい」「組合からドローダウンの話を発信していきたい」という目的意識をお持ちの中で、まずは多くの仲間に地球温暖化の現状を知ってもらい、興味を持ってもらうこと。その契機として、ドローダウンワークショップをご活用くださいました。

デロイト トーマツ株式会社様

博報堂 UoCゼミ
主催者の方の投稿をご紹介します。
UoCゼミ「SUSTAINABLE CREATIVITY 実践編」にて、僕らができることについてみんなでディスカッションしました。前週の国立環境研究所の江守さんからやIPCCなどによる科学的知見と「目標」を示したSDGsに加えて、じゃあ実際に何をやれば効果があるのか、狙いどころがわかってきて一同、ワクワク楽しみになってきたところ。これからあと7回、段々に個々のプランニングに入って行く予定。

生活クラブ協同組合愛知
生活クラブ協同組合愛知の環境委員様企画・主催で「気候変動 私たちにできるアクション みんなで見つける!ワークショップ」を開催しました。生活クラブ様の取り組みとドローダウンの100の解決策を結びつけ、それぞれが取り組みたい分野に基づき次のアクションを考えるワークショップとなりました。
▼生活クラブ協同組合様の報告記事はこちら
https://aichi.seikatsuclub.coop/excludes/aichi/img/news/202112/WorkShopDrawDownWebPage2021-1208.pdf


●長野県 自然エネルギー信州ネット
「地球温暖化を逆転させる100の方法 〜長野県ゼロカーボン戦略とドローダウン〜」SUWACO Labo 2021


●ドローダウンを実践するワークショップを地域コミュニティが活用

相模原市藤野の有志の皆さん

昨年11月から相模原市藤野の有志の皆さんにドローダウンの解決策を探求して行動に起こしていくワークショップ(実践編)を行わせていただき、8月末に最終回を迎えました。「藤野の有志の皆さん」は、それぞれ実践家として大先輩です。それぞれがこれまで取り組んでこられたこととつながったり、今回の実践編の機会を使って、森の再生活動が進んだという声も聞かれました。この間に、「僕らが変わればまちが変わり、まちが変われば世界が変わる」の出版と全国行脚が行われました。


●”One generation”気候危機を一世代で終わらせる〜 スタート

ONE generation(ワン ジェネレーション)とは、私たちのこの一世代(ワン ジェネレーション)で気候危機の問題に終止符を打つムーブメントです。
それは気候危機を終わらせるだけでなく、温暖化の逆転(ドローダウン)、生態系の回復、持続可能なエネルギーシステム、町づくり、漁業、農業の活性化、格差の解消など、全てのいのちに息吹を吹き込む生き方を、共につくっていくことを目指します。

●リジェネレーション日本語出版プロジェクト

今回出版される著書「リジェネレーション」でうたわれている理念は、「すべての行動と意思決定の中心に生命を置く」ことであり、科学的な側面にフォーカスを置くドローダウンとは異なるアプローチで環境問題等への取組に意識を向けるきっかけを提供します。

山と渓谷社さんからのお声がけにより、本書についても出版協力を行うことにしました。一刻も早く日本での出版を実現し、広くこのアプローチをお届けしていきます。(2022年3月出版予定)

この世代で気候危機を終わらせるためには、「ドローダウン」と「リジェネレーション」の2つが大切な要素となると考えています。



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