見出し画像

”今ここ”にかえる『地球暦』

地球が、ぐるりと1周して、太陽の光が当たったり隠れたりする周期が1日。
月が、地球の周りを1周して、太陽の当たり方で形を変える周期が1月。
地球が、太陽の周りを1周して、太陽の当たり方で四季の変化の周期が1年。
 
このサイクルで時間の単位が決まるのだけれど、
日時計は使ってないし、影の変化を眺めることもないし、
月の形や星の位置の変化を眺めることもあまりない。
時間の変化が太陽と月と地球の位置関係なんだってことは
日常ではほとんど気にしてない。

カレンダーと時計で刻まれる時間を基準に暮らしていると、
その中に変化があることに気づきにくい。

自然も、自分も、変化しているのがあたり前なのに...。

社会も人も、安定的に成長するもののように見せられるし、
目標を決めて、着々と成長した先に成功や幸せがあると思わされてる。

だから着々と前へ進むことを休めない。
いずれたどり着くはずのゴールに向かって、
まだだ。まだ足りない。まだ駄目だ。と追われるように進むしかない。

そして休むのが怖くなる。
疲れを無視しているうちに、疲れているのが普通になってしまう。
疲れていると、ストレスへの対抗力も弱くなる。
不健康が続けば、休まざるを得なくなる。

好むと好まざるとに関わらず、”止まる”は起こる。

そしてやっと変化に気が付く。
変化の時は不安定で、恐れにもつながりやすい。
慣れてないから、十分なレジリエンスも持ち合わせていない。

実際、自分自身がネガティブモードに
ド~ンと放り込まれるようなことが起きた時、
瞑想で落ち着こうとしてもなかなかうまくいかなくて、
ただただ呼吸していることを確認しながら過ごすしかなかった。

毎日眺めてたのが『地球暦』。
 
『地球暦』は、太陽系惑星の位置をピンで確認する太陽系時空間地図だ。
太陽を中心に、水星、金星、地球、火星が廻る。
太陽の周り360度を地球は365日で1周する。
1日約1度ずつ地球の位置が動く。

もっと遠い木星、土星、天王星、海王星、冥王星が、
その外側に見守るように置かれている。
A1サイズの紙の上に並んだ星たちが、遠い空で巡っていることを感じた。

何もできず無為に過ぎていく時間。
自己嫌悪と自己否定から逃れられなくなった。

とにかく慎重に、自己批判をしないように、
どん底についたら、いずれ上がっていくことを信じるしかなかった。

季節が変わった。

記された月の形を表す曲線や二十四節気をきっかけにしながら、
一歩一歩新しい自分をはじめてみた。

うまくいくことも、いかないこともある。
行きつ戻りつの波に揺れながら、時間が過ぎる。

45度、90度、135度を過ぎ、180度に達した時、
この状態と原因をまとめて、一刀両断しようと決めた。

その後も、うまくいくことも、いかないこともある。

地球暦の上から、太陽系を感覚すると、
焦りなく安心して”今ここ”を感じる事ができる。

これからも、うまくいくことも、いかないこともある。

行きつ戻りつの波は、自然そのもののめぐりだ。
だからあわてない。
地球暦の上から、太陽系のめぐりを感覚して、
”今ここ”に確実に生きている自分をゆだねてしまおう。


地球暦:http://heliostera.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?