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天使族の忍者。

港区の、ゆるやかな長い坂道。
買い物グルマを押してる腰が曲がった婆さん。
休憩しながらヨボヨボと上がっていた。

ノータイムでヘルプに入ろうとした刹那、

「ばあちゃん、押すよ!」

チビ孫が私の死角をつき、忍者のように出現。

「たくちゃん、いつもありがとね」

私の死角をとった気配の消し方も見事だが、
天使属の孫の快活さにパワーを貰った。

もちろん、ばあちゃんが買ってきた、
おはぎ、まんじゅうが目当てなのもあるだろう。

そして、
ばあちゃんもそれを見越して多めに買ってきている。


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