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BL 宣言!

男性の苦しんでいる姿が好きです。
困っている姿、弱っている姿、追い詰められて感情的になっている姿。
悪趣味?そんなことありません!
苦難を乗り越えようと頑張る姿が好きなのです。

それは、わたしだけではないはず。
冒険ファンタジー、アクションミステリー、バトルもの、スポ根もの…いろいろなジャンルの男性が主人公の物語は、男性が苦しむシーンが不可欠です。
一寸法師は鬼に飲み込まれ、大きなかぶのおじいさんは何度もかぶの収穫に失敗、ドラえもんではのび太が毎回涙をこぼし、アンパンマンも「顔が濡れて力が出ないー」と地に崩れ落ち、ドラゴンボールに至っては悟空が命まで失う。
そう、人はみな、男性が不条理な運命に翻弄され、苦しむ姿を見たいのです!
…ここまで読んで、なんか、だまされてるなーと思われた方がおられるでしょう。もうしばらく、だまされていてくださいね🎵

そして、究極の苦しむ物語はラブストーリー。
バトルものなら、自分ががむしゃらに頑張れば何か結果が出ます。でも、恋はそうはいかない。相手がどう出るかわからない。がむしゃらになればいいってもんではない。
敵は相手だけではありません。
自分の感情、感覚の変化にも振り回される。敵は身の内にあり。

男性たちの四十八手…じゃなかった四苦八苦を描く、それがBLの魅力のひとつではないか。

では、男性ではなく、女性が苦しんでいる姿はどうなのか?
いまいちです、わたし的に。
だって、現実で既に女性、かなり苦しんでますから、わざわざフィクションの中でまで苦しむ必要はない。一気に現実に引き戻されちゃう。夢がさめちゃう。
これはあくまでわたしの感覚ですが。

だから、わたしはBL小説という途を選んだと思う。
そして、そんな経過ですから、男性が苦しみを乗り越える姿が描けたら、BLとはもちろんboys loveの略なのですが、別に小説の中にloveの要素が少なくても、いっそなくてもいいかもしれない。
だいたいフィクションにはloveよりもsexとviolenceが重要でしょう。

第二部まで連載できた半獣人×人造人間のBL小説「虹の制空権」。
苦しみ、それでも頑張る男性への愛、loveの感じられる作品を目指したいです。


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