2021年5月 活動報告
まだ5月は終わっていないが、ややフライング報告。
【ゴールデンウィーク】
カレンダー通りの休日となったGW。新生活の一ヶ月で張っていた気を、弛緩させることにする。
大槌町内にある交流施設「おしゃっち」。Wi-Fiが使えて、フリースペースがあって、会議室や大ホールは誰でも格安で借りられる。
イベントが行われたり、ちょっとした打合せに使えたり、放課後の子どもたちが集ったり。こういう場所があるのは、良いことだね。
※写真は、公式ウェブサイトより拝借
ドラム付きのスタジオまであるそうなので、利用してみた。
普通、それなりに大きい街まで行かないと、なかなかスタジオは見つからない。近場で気軽に使えるというのは、素晴らしい環境だ。
とはいえ初級者レベルのため、3曲くらい自己満足に叩く程度である。人に聴かせられるものではないが、もしバンドでも組めたら楽しそうだし、ちゃんと練習するようになるかな。
篠笛も、久しぶりに吹いてみる。福井県で暮らしていたのは「青葉の笛伝説」の残る地域だったため、顕彰会に所属し練習をしていたのだ。
音を出すだけでも難しく、実は演奏の難易度が高い楽器。まだまだ息は漏れるし、上手には出来ない。
【釜石・大槌猟友会 射撃大会】
GW中に実施された、射撃大会。猟友会への正式な入会は、冬場の猟期前になるとのこと。でも大会は出ても良いよということなので、参加することに。
今回は腕前を競うというより、猟銃の取扱い・使用実績づくりといった意味合いが強いものだろう。殺傷能力の高い危険物である以上、定期的に触れ、所作を体に馴染ませる必要がある。また、最低でも年に1,2回は使用しないと「眠り銃」となり、所持許可の取り消し対象となることもあるのだ。
射撃場にて、クレー射撃を行う。クレー(オレンジ色の素焼きの皿)が飛んでくるので、散弾を使用して撃ち落としていく。
写真はスキート射撃。半円状のフィールドに8ヶ所の立ち位置があり、順番に移動していくことで、様々な角度からクレーを狙う。
トラップ射撃。左・前・右のいずれかにクレーが射出される。
ラビット射撃。地面をクレーが転がっていく。この設備がある射撃場は少なく、僕も初めてだった。
ライフル射撃。右手から、左手の的に向けて撃つ。
ライフル銃に持ち替えるか、散弾銃の場合は散弾では無く、いわゆる「一発弾」を使用する。
ぜんぜん当たっていないが、実際に狩猟・有害鳥獣捕獲をする際の技術とは、全く異なるといっても過言ではない。と言い訳させてくれ。
何やかんや、たまに射撃場に来て、たまにクレーに当たれば、おもしろいものである。
ちなみに、猟銃は銃刀法だが、銃弾は火薬取締法。どちらも管轄は公安委員会(警察)であるものの、許可はそれぞれ取得しなければならない。
弾の場合は予定数量と使用計画を申請し、購入する際には都度、銃砲店による記入捺印をもらう必要がある。
ただし狩猟・有害鳥獣捕獲を目的とする場合には、一定数まで無許可で譲受けできる、という便宜も図られている(「無許可譲受票」の交付は必要)。
とにかく手間が多いし、申請のたびに手数料もかかるし、色々と面倒だけど。治安維持等を勘案すると、仕方ないかね。
【県内イベント】
道の駅で実施され、大槌ジビエソーシャルプロジェクトとして出展。
駐車場内に区画が作られ、入場人数規制が行われ、イスとテーブルはスタッフさんが都度の消毒をするなど、感染対策は徹底されていた。
メインはシカの串カツだったが、用意した130本ほどを2時間で完売。以降は、七福と書いて「すっぷく」と呼ばれる郷土料理、一本勝負となる。ジビエは関係ないけど、大槌町のPRということにしておこう。
福井時代、道の駅の麺処を手伝った経験が活きたかね。
6月以降、夏場はイベントが多いので、出動することも多くなりそうである。
【猟銃経験者講習】
猟銃の所持許可は、3年ごとの誕生日に更新される。特に通知が来るわけでは無いので、うっかり忘れて失効してしまう人も少なくないとのことだ。
更新に先立って講習と技術教習も受講しなければならないので、まずは講習の方を。内容としては、ごく当たり前に気を付けるべき点を聴く程度のもの。しかし実際には守られていない部分もあるし、猟銃による事故・死傷者は、毎年必ず出ている。
何にしてもそうだが、経験者・ベテランほど、慣れや驕りが出てくるものなのかね。
【シカ解体】
MOMIJI代表・兼澤さんが解体しているところを撮影し、再生して参考にしながら、部分的に少しずつ練習を積んできた。本当は付きっきりで見てもらいたいところだが、現実的にその時間は取れないのだ。
動画で確認しても、細かいところで不明点は多い。「これで合ってんのか?」「分からないぞ…」と独り言ちながらも、とりあえずやってみる。その場で答え合わせができないのはストレスフルだけど、一つひとつ疑問を潰しながら、学んでいければ良いのかね。
5月下旬には、一頭を最初から最後まで解体してみたが、丸一日かかった。解体所内は冷房状態であるものの、冷蔵では無い。手早く作業しなければ、肉質は当然、悪くなっていってしまう。スーパーで買った肉は、なるべく早く冷蔵庫に入れたいもんね。
何頭かやってみて、半日ちょっとくらいには縮まった。それでも夏場の繁忙期には一日5頭を想定しているそうだから、何倍速を目指すんだ。
まずは一連の作業を覚えないことには、スピードアップもへったくれも無い。不安は大きい。
【生ウニ】
早朝から殻剥きをしているところへお邪魔し、少し体験させていただいた。そしてそのまま、ウニ丼をごちそうになる。旨くないわけが無いよね。僕が人生で食べてきたウニはニセモノだったのだろうか、と思ってしまうくらいには。
これまで山の中や内陸部で暮らしてきたので、海の幸を味わえる地域の良さに、今後も感動できそうだ。
※大槌シカ肉は、MOMIJI株式会社の事務所・ネット通販などでお買い求めいただける。また町内・県内外で取扱っている飲食店も増加中。