見出し画像

274DAY -2023奥多摩見聞録 其の4-

 奥多摩の朝はウルトラマンから始まる。ウルトラマンは光の国からやってくる。夜の帷が上がり、太陽が昇る。まるでウルトラマンの目覚ましは、そのまま朝を象徴しているかのようだ。

太陽神「超男」。古民家において神格化され、神話における時と目覚めを司る天使ではないかとも言われるがその真は定かでない。


 夏合宿の起床時間は四時半である。とても早く感じるが、全体のスケジュールを見れば、この時間設定はかなり最適化されていることが分かる。

4:30 起床
5:00 学習開始
8:00 朝食 (*)変化あり 
8:30 学習再開
12:00 昼食
12:30 川遊び
15:00 学習再開
16:00 リフレクション
17:00 焚き火・夕食
18:30 音楽セッション・シャワー
20:00 就寝準備
20:30 就寝

 まずこれを見れば、睡眠時間が八時間であることに気づく。朝がとてつもなく早いが、しっかり睡眠は取ることができる。そして、午前中のうちに五時間以上は勉強してしまえる。朝の気分がよく、心地いい時間帯に勉強時間を集中させることで、調子良い勉強が行える。

縁側の様子。朝の空気や風が吹き込み、虫の音色や木々の揺れる美しい景色を横目に、自分の課題に取り組む。

 夏合宿の朝において取り組む重要なものが、音読と瞑想だ。一堂で畳に輪になって座し、カタカムナを音読した後瞑想に入る。

 動きたいという気分、痒い気分、誰かが動いている気分、目を開けたいという気分。あらゆる些細な欲を鎮め、ただ気持ちを落ち着かせることのみに集中する。雑念を払い、ただ「個」を意識することに集中すると、その後の作業が、変な考えを起こすことなくスムーズに行えるようになる。

瞑想に、個の性格が全て浮き彫りになると言っていい。我慢できない性格なのか、じっとできる性格なのか。自分が瞑想することでどのような反応をするのか。非常に興味深い領域である。

 しかしこればかりは、感覚の領域であり、文章で説明しても伝わらないと思われる。そのため、読者には実践してこの感覚を理解してほしい。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?