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第1章 私の鬱の時の過ごし方 / 寝たいなら寝る、動けるなら動く


 
今、この本を手に取って読み始めた方は、現在、鬱傾向にある方が多くらっしゃるのではないでしょうか。躁鬱大学にも書いてあるのですが、大体、鬱っぽくなると、双極性障害について調べだすようになります。
 
鬱って、本当に辛いですよね……体は動かないですし、思考も完全にマイナス思考になってしまって、ひどいときだと希死念慮まで起きて……。
 
なんでこんな状況になるのか、なぜ双極性障害になったのかと、本当に悲しくなりますよね。
 
(でも、調子が良くなると、思考が180度変わって「双極性障害になってよかったー!」くらいになるのが、この病気の不思議です)
 
どうにかこの状況を抜け出したく、本を読み漁ったり、ネットなどで「双極性障害」と調べまくったりするようになります。
 
でも、躁鬱大学には、あまり検索しすぎない方が良いと書いてありました。読むのであれば、神田橋語録か、躁鬱大学とのことです。(ついでにこの本も読んでくださると嬉しいです)
 
そういうわけで、鬱っぽい方が多いと思われますので、さっそく、私の鬱対策から書いていきたいと思います。
 
 

◇寝たいなら寝る、動けるなら動く


 
双極性障害がご専門の先生が書かれた本やネット記事では、「服薬」の次に「生活リズムを整えること」の大事さが謳われています。
 
しなしながら、鬱期の人にとって、「朝早く起きる」のは、本当に難しいものがあります。どうしても、過眠傾向になってしまいます(逆に朝早く目が覚めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが)。そして、生活リズムを整えられない自分を責めて、また気持ちが落ちてしまう……私も何度も経験しました。
 
もちろん、生活リズムを整えることはとても大切です。でも、起き上がれないとき、動けないときは無理せずに、横になっていた方がよいのではないかと、個人的には思います。
 
後半でも取り上げますが、神田橋語録では、「私さん、私さん、今何がしたいのですか?」と心の声を聴いてあげながら動いてあげるのが良いとされています。体が、心が、横になっていたいというのであれば、それに従って、ゆっくりと休んであげることを優先させていいと思います。
 
また、躁鬱大学でも、鬱の時には、心臓を休めるイメージで、とにかく横になることを推奨されています。
 
なので、今布団から起き上がれないからと言って、ご自身を責められたりしないでくださいね。心の声に従っている、大切な充電期間です。
 
寝たい、と心と体がいうのであれば、ゆっくりと横になっていましょう。
 
その後に、ちょっとでも動けるかな?と思い始めたら、動いてみる、というステップに移ればよいと思います。
 
とりあえず布団から出てみる
お水を飲んでみる
カーテンを開けて日の光を浴びてみる
着替えてみる
 
それだけでも、十分素晴らしい活動です。
 
もうちょっと動けるかな?と思ったら、
 
化粧をしてみる
軽く体を動かしてみる
とりあえず外に出てみる
(私はカフェが好きなので、カフェまで散歩します)
 
などなど、できることから少しずつ、やってみるのです。
 
ちょっとしんどいけど……よし、やってみるか!と布団から出て、体を動かしてみると、それをきっかけに、意外と動けるようになってきたりします。
 
だんだんと動けるようになってきたら、「生活リズムを整える」「朝早く起きる」ということをやっていけばいいと思います。いきなり無理をする必要はありません。
 
動けないときはゆっくりと休む。でも、ちょっとの「よしっ」の気合い入れができそうだったら、積極的に動いてみてくださいね。
 
また、動けるようになってきたら、
 
朝早めに起きて、午前中動き、午後はゆっくりする
 
というリズムを意識してみるのもよさそうです。私はこれをSNSで交流している方から聞きましたが、午前中動くことで、より動けた!という感覚になり、自信になりました。
 
何度も繰り返しますが、鬱の時は無理をせずにゆっくり休んでくださいね。できるようになってからで構いません。
 
 
「鬱の時は動いた方がいいの?寝ていた方がいいの?」と疑問に思われる方も多くいらっしゃると思いますが(私もそうでした)、
 
「寝たいなら寝る、動けるなら動く」
 
というのが、私にとっての鬱期の行動指標です。心の声に従ってあげましょう。
 
ぜひ、ご参考にされてみてくださいね。
 
 

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