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出演キャンセルの重み(オリジナルバンド①-2)

前回の記事
はじめてのオリジナルバンド①の記事の続きです


ボーカル捜索



陰部が激痛になって(笑)飛んでしまったホスト活動にハマったボーカル

残されたメンバーには
今残っているライブをどうすれば良いのか
という境地に立たされていた。

記憶が曖昧だけど、3本は決まっていたような
気がする。6万ぐらい、キャンセル料(出演ノルマ)があったのをなんとなく覚えている、、。

とにかくまずは、残ってるライブだけでもちゃんとやってもらわねば!
もしくは、ライブ出演キャンセル料を請求せねば!と。

当時知恵のよく働くBaが
ボーカルのホストネームを覚えていて
その名前から、ホストクラブの場所の特定に成功。

名もない町田のホストクラブ


町田のホストクラブに電話するも
居留守を使われて全く繋いでもらえず

これまた知恵の働くBaが
指名の電話を装い、こちらも偽名を使って
出勤日を聞き出し

私、Ba、Gtで現場まで乗り込んだが


勘づかれたようで町田のホストクラブに
無人を装われ、ホストクラブのドアが開くことは無かった。

この世の不幸を背負ったバンド

さすがにイベンターさんT氏に迷惑がかかると思い
ことの経緯を全て話しに行った。

出演はできませんが、ちゃんとノルマはお支払いしますと。誠意を持って。

Tさんは、仕方ないねと怒りもせず
話を聞いてくれた。
(当時、自身は必死だったけどバンドマンなんて社会不適合者の集まりで、そんなはなしも日常茶飯事のことだったのだろう)

この時代はまだ、ボーカルなしで楽器隊だけで
演奏しちゃうとか、そういった考え方が無い時だったので出演キャンセルしか選択肢がなかった。


6万の借金はまだ若手だった自分には
💸打撃が大きい

申し訳ない気持ちでいっぱいになって出演キャンセルした、イベントに残されたメンバーで顔を出し対バンさんに出演できなくなった経緯を説明した。

せめてその日のライブを精一杯見届けることで
少しでも償おうと盛り上げに徹した。


他の日程のライブはなんとT氏のイベントで知り合った先輩方が代わりにライブ出演してくれて

先輩が集客した分から、キャンセル代を差し引いてくれるという優しさまでいただいた。

とにかく情け無いけど、まわりの優しさに
すくわれた。

解散ライブ


イベンターTさんへの借金を抱えたまま

どうしてもケジメを付けたくて
イベンターT氏のサポートのもと
新宿motionで解散ライブを決行!

ボーカルはビジュアル系バンド仲間だった
仲良しさんにお願いして。


当時の写真


この日は対バン形式で自分のバンドは50
全体動員で100入る箱を満員にできるほどの
集客で幕を閉じたのだ。

ノルマの借金6万はこの日で全て相殺し
上がりまで出るほどだった。

バンドって、やっぱり楽しい
やっぱりやめられない!

そしてビジュアル系はこの日で引退し
新しく真面目なバンドを組むことを決心したのであった。

 
追記
ライブキャンセルの重みを身をもって
味わった私にとって、今の時代
ライブキャンセルを簡単に選んでしまう事に
疑問を感じる。
コロナという特殊な事件は仕方ないとして、
何かあったらすぐキャンセルをする
選択をする人は圧倒的に増えた。
影に、努力してイベントを立ち上げてるひと
生活している人がいることを
今一度考えて活動してほしい。

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