温度ってどう決まった?子供の頃考えたこと(親御さんにオススメ)

保育園の頃テレビを見ていたら、いろんな物質の融点沸点が紹介されて、例えばメタノールの沸点は64.7℃とかエタノールは78.37℃のような半端な数字なのに、水だけがぴったり0℃と100℃っていうきれいな数値だったから、温度っていう絶対的な物差しが先にあって水を測ったんじゃなく、水の沸点融点を100等分したのを1℃と決めたに違いないと考えた。
その後高校化学で、分子が微動だにしない絶対0℃が-273℃というこれまた「半端な」数字なのを知った。この絶対0℃を基点としてそこからの温度上昇、絶対温度が気体の体積や圧力と比例反比例の関係があるというボイル・シャルルの法則を知って、絶対温度の方が学問的には便利だと考えたが、日常使いでは「今日の東京の気温は270℃まで冷え込みます」とか「今日は日中310℃まで上がりました」とか言われるのを想像したらデカい数字どうしは差を感じにくい、リアリティーを感じにくいということに気がついた。意味内容は全く同じでも、一桁せいぜい二桁の整数あたりが我々の直観に馴染みやすい、感覚的に理解しやすいというのがあるのだろうなと思った。

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