既成政党名はそんなにやましいの?蓮舫議員の立候補で思うこと

東京都知事選はネット上で特に人気が高い安芸高田市の石丸市長が出馬を表明し、現職の小池都知事も出馬する算段だ。
立憲の蓮舫参議院議員もここにきて出馬を表明し、無所属で出るとのことだ。
これだけ立憲のエース、立憲の顔とも言える蓮舫議員が無所属とはどういうことなのかという声が聞かれる。

別記事にも書いたが最近は支援する政党名を隠して選挙戦を闘う候補者が多いように感じる。
東京15区衆院補選で乙武候補が党の副代表でありながら無所属出馬を表明し批判が多く出たのは記憶に新しい。
蓮舫議員もそうだが、既成政党への不信感から、無所属と称して色をなくした方が無党派層を吸引できると考えているのか、それともまた全く別の理由があるのかわからない。
乙武候補や蓮舫議員はあまりに露骨だから表立った批判を受けるが、最近は自治体の首長選挙などでもみんな無所属となっていて、公約も聞こえのいいものが薄くならぶだけで、きちんと情報にアクセスしようとしないとどんな候補者なのかさっぱりわからない。
やはりどこの政党に所属して主な支援をどこから受けているのかはかなり重要な情報となる。
どんな仲間とどんな方向性で政治を進めていくのかはきちんと知っておきたいものだ。
それなのにこの体たらくなのは、既成政党が「裏金」だの「批判ばかりのブーメラン」だのと負のレッテルを貼られ、多数を占める無党派層から敬遠されるのを避ける目的があるのであろう。
そもそも支持政党がないという人が4割を占めていることや、党名を名乗ると反対側から攻撃を受けるというだけでなく既成政党に担がれてるということ自体が一般有権者から敬遠されるというこの2点の事実は、既成政党が国民から相当に避けられており、支援を受けていることがかなりやましいことに成り下がっていることを意味するのではなかろうか。

政党政治は、個々の議員がバラバラとなっているのを束ねて、協力して政治を進めるのに重要な意味をもつはずだが、それがやましいこととなっていることは非常に残念なことだし、政治は党派性のある営みなのだから堂々と自分はこの党派であると名乗ってその大きな大義や方向性を示し、支持を訴えるのが王道だと思う。
自分の政党にやましいところがあるのなら、間違いを認めたり反省を示せばよい。その上で、それでもうちの党の考えを実現して行きたいと堂々と主張してほしいものだ。

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