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【41歳崖っぷちフィリピン医学生:其の拾漆(じゅうなな) REMEDIAL補習・試験 振り返り 生化学・生理学・組織学・解剖学】

皆さん、お疲れ様です。崖っぷちです。週末はいかがお過ごしでしょうか。
現在、日曜日の午後四時です。この一週間は本当にゆっくりとした時間を過ごしております。ただ、再試結果待ちからの不安であったり、自分の会社顧問税理士とのやり取りであったり、色々とイライラする要素が重なり、妻の議論に対してブチ切れてしまいました。。。💦普段からいつも支えてくれている妻に対して、このような形で返してしまうと、本当に申し訳なく思います。四半期毎にこのような喧嘩が勃発しているような気がしますが、より頻度を減らせるよう努力していく次第です。それでは、この一週間の出来事と組織学・解剖学Remedial Courseの振り返りをしてまいります!


この一週間:ダイエットに励む!

見出しの写真は、私の8月13日時点での体重です💦身長177cm体重82.15kg BMI=82.15÷(1.77)²=26.22 肥満(1度)となります。フィリピンに到着した昨年9月時点は80kg弱未満でした。3kg弱太った事になります。

毎日暑い中、汗かきながら学校に通い、解剖室ではクーラー無しで、実習に励んで来ましたので、さぞかし減量出来ただろうと期待していたのですが、その逆でした。やはり甘いミルクティー(Bubble Tea)やらお菓子やら間食しながら勉強し、睡眠時間十分に確保出来ない生活を送っているとこうなりますね。

太ると30歳で手術した右膝の負担(骨軟骨柱移植術というプロスポーツ選手が受けるような手術を当時受けました)も増え、痛みが増してきますので、この夏休みは絶対体重を落とそうと決心しました!!!

具体的に何をしたかというと、1.毎日体重計に乗る 2.夕飯を毎晩20時までに済ます 3.間食をしない そして4.水泳です!!!

その結果、現在81.8kg になりました。なかなか簡単には減ってくれませんね💦 水泳はこの一週間で3回行ってきました。大学構内に立派な室内プールがあるのですが、大学体育会所属学生しか利用出来ないルールがあり、我々は利用出来ません。なので、タクシーで30分離れたスイミングクラブに通っています。ここは月会費を払う必要が無く、その都度払いで入れるのでお勧めです。午前中入場料は、一人300ペソ(約750円)、正午以降の入場は、一人600ペソ(約1500円)です。水泳は夫婦で楽しめるアクティビティなので、彼女も喜んでくれます。

来週から日本帰国予定ですが、日本に戻れば、ウォーキング、ジョギング出来るスペースやバスケする体育館が沢山ありますので、怪我をしない程度に減量する予定です。

生化学REMEDIAL補習振り返り(7月24日~27日)

生化学日程表

REMEDIAL COURSE開始一週間前の準備期間

FINALS試験を終え、試験結果(再試参加者発表)が出てから、約1週間の休みがありました。この期間はどの学生もREMEDIALに向けての総復習に励んだと思います。私も4教科全て網羅するつもりで勉強に励みましたが、正直時間的に無理でした。生化学・生理学に関してはFINALS試験内容を復習、そして組織学、解剖学に関しては前期の内容を復習しました。組織学、解剖学に関しては、早い時期からREMEDIAL講義・試験内容を発表してくれたので、対策が組めました。しかし、生理学はREMEDIAL開始2日前、生化学はREMEDIAL開始前日まで何も発表してくれず、暗中模索の中、復習しました。生化学に関しては、代謝経路を一通り復習しつつ、FINALS試験150問中40問を占めたVitamin分野が単純暗記で得点源になると判断したので、徹底的に暗記したのですが、これがなんとREMEDIAL前日発表でVitaminは講義・試験内容に含まれない!!!と宣告を受け、かなりのショックを受けました💦 そんな状況の中、7月24日の授業初日を迎えました。

REMEDIAL参加者との関係性

私の所属するInternational Class14名中10名、かつIndian Class40名程REMEDIAL COURSE(補講・再試験)に呼ばれました。実際、授業当日を迎えるとIndian Class10名弱が退学していたので、International10名+Indian30名=計40名の同級生と共に講義に臨みました。International Classで唯一、一発合格出来た4名の内訳は、タイ人生化学PhDホールダー兼大学生化学講師兼臨床検査技師免許(私とほぼ年齢同じ)、中国系アメリカ人(NMAT98/99 Percentile、ご両親もフィリピン医学部でMD取得され、米国医師免許取得)、台湾人理学療法士(PT)、インド系アメリカ人(父が米国医師、兄は我々と同じ医学部を卒業し、現在アメリカでResident?)となります。その他、私と共にREMEDIALを受けた同級生や退学していった同級生には、看護師や臨床検査技師など医療従事者が結構含まれます。

さて、生化学初日講義の雰囲気ですが、戦々恐々としていました💦私は妻との約束がある為、基本学校にいる時以外は一切同級生とつるみません。なので、同級生間での情報交換という意味ではかなり疎いです。しかし、この日のクラスの雰囲気を見ると、皆コソコソとiPadのAirDropで資料を交換しています。これは混ぜてもらわないと取り残されると(汗)💦💦💦察知し、フィリピン系カナダ人、フィリピン人、バングラディシュ人の同級生グループに同盟を組ませてもらいました。本当に外野からみたら下らないと思いますが、我々当事者間ではこのREMEDIALをパスしないと留年決定しかも、評価方法がどうやら通常のアカデミックイヤー絶対評価方式ではなく、相対評価に変更されているらしいという噂が流れ、正にバトルロワイアル的な環境と化してしまいました💦本当に精神衛生上悪い雰囲気でした💦💦💦実は私以外にもう一名日本の方(某有名国立大学出身看護師)がいるのですが、彼女はIndian Batchとがっちりとスクラムを組んでいました。異様な光景です💦色々と皆さん思惑があったかと思います。

REMEDIAL事前情報と実際の講義内容

REMEDIAL事前情報は、当初、この補講・再試験はあくまで形式的な救済処置なので、基本外国人留学生は皆進級させる意向であり、試験内容を担当教官が講義中に詳細に教えてくれるというモノでした。この神話は午前中講義が終わるなり、一瞬で崩れました💦苦笑 私はかなりこれに期待していた部分があったので、各担当教官に毎回この事について聞いてみましたが、そんな事がある訳ないと一蹴されました💦生化学のREMEDIALを通して、これからは、楽な事はないと肝に銘じました。

講義内容としては、前期・後期で学んだ内容を復習する形式ですので、一度、二度は勉強した内容であった為、理解度は高かったと思います。

一日の日程

3日間連続で、朝8時から講義が始まり、午前に2単元、昼休みは同盟を組んだ仲間と共に復習、午後にまた2単元、そして17:00-17:30でその日の内容の確認テストでした。4日目は朝8時より最後の100問Comprehensive Test2時間一本勝負です。今更と思われるかもしれませんが、この昼休み同級生と口頭で復習確認した事は凄く勉強になり、記憶の定着となりました!後期授業期間中、昼休憩は毎回自宅に帰宅して昼食を取るルールがあったので、同級生と勉強の話をする機会はほぼありませんでした。しかし、今回はもう進級崖っぷちですので、妻を説得し、昼休みも学校に居させてもらう取り決めになりました!!!この一時間の勉強談義がかなり記憶の定着に繋がりました。やはり、学生同士での口頭試問は有意義でした。妻に寂しい思いをさせてしまう事は申し訳ないのですが、来年からはもう通常授業期間からこのような復習確認作業を同級生とやっていく予定です。おそらく彼女も流石に理解してくれることでしょう。評価内訳は下記の通りです。

  • 出席5%

  • Post Test 15% ×3回

  • Comprehensive Exam 50%

感想

CHO代謝、タンパク質代謝、ポルフィリン代謝、そして、代謝経路に出てくるATP計算には最後まで苦しみました。ATP計算は、高校生物に習うようにグルコース一分子が代謝されると、解糖系2ATP+クエン酸回路2ATP+電子伝達系34ATP=38ATPのエネルギーが出るような単純なものではなく、中間代謝物質(例えば、オキサロ酢酸から代謝が始まった場合、何ATP発生するか?)からのATP計算をさせます。この形式の問題は無限に問題が作れてしまうので、切りがないのですが、Comprehensive Examではなぜか7問も出されてしまいました。。。ATP、NADH、FADH2がどのタイミングでいくつ合成、消費されるのか、来年の2年次->3年次進級試験にはまた細かく覚える必要がありそうです💦正直合格点65点突破は難しかったです。後は、クラス平均点より上回っていることを祈るのみです。


生理学REMEDIAL補習振り返り(7月28日~8月1日)


生理学日程表

REMEDIAL事前情報と実際の講義内容

生化学REMEDIAL授業期間の疲れが全く取れていない中、生理学REMEDIAL授業突入です。生化学Comprehensive Exam前日は、この学校来て初の徹夜をしてしまいました💦余りもの切迫感から交感神経がブチ上がり、寝る余裕がありませんでした。事前情報では、通年International Classを担当された米国医師免許を持つV医師が担当するはずでしたが、直前でV医師がローカルクラス担当となり、我々のクラス(International10名+Indian30名)は通年授業とは異なる医師に教わる事となりました。正直、これは当たりでした!!!授業がはるかに分かりやすかったのです!爆笑 やはりその方が優秀であったとしても、教え方が上手いかというとそうではない典型例のような気がしました。V医師は、フィリピン大学医学部出身(日本で言う東大医学部のような立ち位置です)で、フィリピン医師国家試験6000名受験者中上位5番の成績、米国臨床経験豊富、私の大学の上級学年USMLE対策担当をされている方なのですが、毎回講義の後はクエスションマークばかりでした。生徒の視座で講義を進めてくれないので、理解できない人達の気持ちが分かっていません。

一方、今回REMEDIAL講義を担当して下さった講師陣は皆私の大学の卒業生で、「ここの大学で6年や8年在籍するのは普通だから余り気負わなくていいわよ('◇')ゞ」と余り嬉しくないジョークを交えながら、教えてくれたのですが、これが本当に理解しやすかったです。ちなみにフィリピンの医学部はMedical School制度なので、大学で学士号を取得してからMedical Schoolに入学し、4年間勉強する形です。REMEDIALを担当してくださった教官方は皆一留、二留を経験されているようでした。改めて、人の気持ちを理解する事は大切だと感心しました。 

しかし、担当教官が卒業生であっても試験問題は教えてくれませんでした💦💦💦

評価の内訳は下記の通りです。

  • 出席5%

  • Post Test 合計4回 45% 

  • Comprehensive Exam 50%

一日の日程

一日目は朝8時~17時までの講義のみでした。二日目、三日目は8:00-8:30と13:30の確認テストがあり、中々のストレスです。勉強した範囲は、循環器、呼吸器、腎臓代謝でした。循環器、呼吸器は比較的特異な分野でしたので、勉強しやすかったですが、腎臓代謝の細かい電解質の動きには最後まで悩まされました。。。

感想

生理学試験の手応えは生化学よりはあった気がします。しかし、合格点75点突破はどう考えても不可能です。後は、クラス平均点との比較なのでしょうが、集団でカンニングをしているインド人学生がクラス平均点を上げてしまうと難しいかもしれません。皆さん、ブレインからのサインランゲージ、Apple Watch、母国語での答え合わせ、意図的にマークシートを空白にし、返却時にブレインの回答を複写するなど、やりたい放題です。。。この問題に関しては、International Class全体で各教科担当に抗議していますので、クラス平均を出す際は、International ClassとIndian Classを分けて計算してくれる事を祈るばかりです。


組織学REMEDIAL補習振り返り(8月2日~5日)

組織学日程表

約8日間連続に渡る生化学、生理学のREMEDIALを終えて、体力はもう限界に近かったです。毎日3時間~4時間しか睡眠が取れない状況は私にとってはかなりきつかったです💦💦💦

REMEDIAL事前情報と実際の講義内容

まず事前情報として、例年、組織学と解剖学はいくら成績が悪くても、REMEDIAL行きは無いと、上級生からの話があったので、安心していましたが、蓋を開けたら、International Class14名中10名、Indian Class40名(内10名ドロップアウト)、Local Class160名がREMEDIAL宣告(苦笑)。どれだけこの学校は稼ぎたいのかと驚きました(笑) もうこのような噂は一切信じないと肝に銘じました。(先程も書いたかもしれませんが。。。)REMEDIAL COURSEの授業料は一科目5,000ペソ(約12,500円)です。Local学生に取っては、かなり大きな出費であるはずです。また別の記事で書く予定ですが、International Classの年間学費は7,000ドル(USD)に対して、Local Classは115,688ペソ(約289,220円)です。

実際の講義内容は、相変わらず英語の発音が良くない教官の講義が続きました。(生化学、生理学の担当教官はアメリカ英語で講義をしてくれるので、聞き取りやすいです) 基本は、学生で共有されているTranscripts(試験対策まとめ)、Osmosis、KenHubで勉強しました。この二つの有料サイトは、アメリカの医学生をターゲットにしていますが、基本内容はフィリピン医学部講義内容と同じですので、効率良く勉強が出来ます。

評価の内訳は下記の通りです。

  • 出席5%

  • Post Test 合計4回 45% 

  • Comprehensive Exam 50%

一日の日程

生理学と同じでした。Indian Classとは別で全講義International Classのみで実施されました。くだらないストレスが減り、安心しました。

感想

Post Testはよく出来ました。毎回6割~7割得点出来ました。
Comprehensive Examは裏切られた気がしました。かなり難しかったです。

解剖学REMEDIAL補習振り返り(8月7日~10日)

解剖学日程表

REMEDIAL授業期間も残すところラスト一科目になりました。この時は、もうとにかく早く終わってくれというようなメンタルです。。。

REMEDIAL事前情報と実際の講義内容

解剖学も組織学同様、Indian Classとは別で、International Classのみで全講義が実施されました。講義内容は全てTeachMeAnatomyに準拠していたことが、REMEDIALに来て、初めて知りました。これを前期・後期中に知りえていたら、かなり楽にパス出来ました💦解剖学における全ての試験問題は、こちらの有料サイトのクエスションバンクから引用されています。こちらのサイトは、おそらくアメリカ医学生の中では使われていません。なぜなら、問題文の文法ミスの頻度が半端なく高いです。

解剖学のREMEDIAL講義は、どの先生も試験に出るものを中心に講義して下さり、助かりました。最終科目にきて、やっと救済処置を施された気がしました。

一日の日程

生理学、組織学と同じです。ひたすら、休み時間にクエスションバンクをやりました。Post TestとComprehensive Testでは、TeachMeAnatomyより6割方同じ問題が出ました。

感想

解剖学は、疲弊した状況で講義を受けましたが、担当教官とTeachMeAcademyのおかげで、多少心に余裕を持ちながら、勉強出来ました。よい復習となりました。解剖学のPost TestとComprehensive Testの出来は、確実にパス出来たと確信出来ました。この確信に関しては、解剖学の補足を有料で公開させて頂きます。余り公表はしたくないので、ご興味のある方だけどうぞご覧ください。

REMEDIAL総括

先に結論から申しますと、REMEDIAL COURSEには一生呼ばれたくありません!!!体力・精神的にきついです。その為にも、進級出来るか出来ないか現時点ではまだ分かっていませんが、9月18日新学期が始まるまでに、2年次の予習を進める事を誓います。

今回物凄く長文になってしまい、後半からは私も疲れてしまい、大分簡素な内容となってしまいました事ご容赦下さい。ここまで目を通して頂き有難うございました。

以上、崖っぷちでした。また、次回お会いしましょう!

解剖学の補足

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