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「人生の合い言葉」に奮い立つ

いわゆる自己啓発系の本は多い.自己啓発本に批判的な人も含めて,誰しも何冊かは読んだことがあるだろう(読んでいないなら批判はできない).その中には,感銘を受けた人もいるだろう.そして,ごく一部の人は何かしらの行動に移しただろう.それで人生が変わった人もいるだろう.しかし,行動が伴わないなら,1000冊読んでも恐らく何の意味もない.

本書「人生の合い言葉」もそういう類いの本である.たくさん読んでも意味がないとは言うものの,時々,このような本を読んで自分を奮い立たせることは,人にとって必要なことだと思う.

人生の合い言葉
上甲晃,致知出版社,2021

著者の上甲晃氏は,松下幸之助に見出されて,松下政経塾塾頭として人材育成に取り組み,松下電器産業(現・パナソニック)を退社した後は,志ネットワーク「青年塾」の代表として,多くの志ある若者たちを育ててきた.

本書では,計70の「人生の合い言葉」が紹介されている.人生の合い言葉66「人生のテーマを持っているか?」では,上甲晃氏はこう述べている.

私は今,はっきりと自らの人生のテーマを持つ.松下政経塾出身の志ある政治家と志ネットワーク,『青年塾』を中心にした志ある有権者を結びつけて,国民運動を興し,"国家百年の計"に立つ政治の実現をめざすことである.

こうした実践があるからこそ,本書「人生の合い言葉」には重みがあるのだろう.

© 2022 Manabu KANO.

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