「ここが京都のパワースポット」なんですか⁉
パワースポット巡りが趣味なわけではないけれど,神社に行くのは結構好きで,サイクリングの途中に各地の神社に立ち寄ることも多い.よく行くのは,山城国一之宮の賀茂別雷神社(上賀茂神社)だ.一の鳥居をくぐると,御所桜や斎王桜があり,ならの小川が流れる広場(?)がある.そこの空気感が大好きで,のんびりと過ごすのが気持ちいい.
「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」には自転車通勤の途中に立ち寄ることもある.もちろん本書にもパワースポットとして登場する.
本書「ここが京都のパワースポット」には,「覚醒の気」「癒しの気」「活力を与える気」「空虚感を埋める気」の4つに分類して,計25カ所のパワースポットが紹介されている.
最初のパワースポットは「鞍馬寺」だ.京都にはパワースポットが多いらしいが,武将を祭っているとか,天皇を祭っているとか,その祖先である神様を祭っているとか,そのような地球クラスではなく,650万年前に金星から降臨した護法魔王を祭っているという鞍馬寺はスケールが違う.本書でも京都最強のパワースポットとして紹介されている.
へぇ〜と思ったのが,お稲荷さんの神の使いである狐の意味だ.
狐 = キ・ツネ = 氣常 = 氣が常に良い
という意味があるらしい.本書では「伏見稲荷大社」も紹介されている.
これまでに訪れたことがないか,訪れたことを記憶していない神社や寺や山(パワースポット)もいくつかあった.
自宅から近いところでは「大将軍八神社」.大将軍神は平安期の陰陽道信仰において重要な方忌に関与する神とのこと.平安京造営の際に,陰陽道に依り大内裏(御所)の北西角の天門に星神 「大将軍堂」を建て方位の厄災を解除する社として創建されたのが始まりという.この大将軍一神を祀っていたが,明治時代に「神仏分離令」が発出されると,素盞鳴尊とその御子五男三女神と桓武天皇が合祀され,御子八神と暦神八神が習合して「大将軍八神社」になったそうだ.行ってみよう.
サイクリングでよく宇治に行く(宇治から宇治川ラインを走って琵琶湖へ行く)のだけど,そして宇治で茶団子や抹茶パフェをよく食べるのだけど,「宇治神社」と「宇治上神社」には行ったことがないと思う.宇治神社の祭神は菟道稚郎子命 (うじのわきのいらつこのみこと)で,郎子命が河内の国からこの地に向かう途中に道に迷い難渋している時に一羽の兎が道案内をしたとのことで,兎が神様の使いとされている.また,菟道を「うぢ」と読み,後に「宇治(うじ)」になったとも言われているらしい.もう一方の宇治上神社の本殿は日本最古の神社建築として,国宝に指定され,世界文化遺産にも登録されている.次回,サイクリングで宇治に立ち寄るときには,宇治神社と宇治上神社に行ってみよう.
京都には神社や寺が多いが,ちょっと勉強してから訪れると,より楽しめる.
© 2022 Manabu KANO.
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