オードリー・タンから「デジタルとAIの未来」を学ぶ
公益のために尽くす,公益のためにデジタル技術を駆使する,自分に何ができるかを考えて行動する,というオードリー・タン氏の姿勢がよく伝わってきた.読むと台湾が羨ましくなる本だ.
オードリー・タン氏が繰り返し強調しているのは,「デジタル技術は社会の方向性を変えるものでは決してない」ということだ.目指すべき社会を実現するために,人間が人工知能やデジタル技術を活用するのであって,人工知能やデジタル技術によって目指す方向性を変えるわけではなく,ましてや人工知能が人間に社会の方向性を指し