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空虚ではない何か

少女は筒の中に何を見ているのだろうか。
そんなことを考えることは、この荒野に落ちている石の数を数えるくらい、意味が無い行為だと分かっていても、やはり考えてしまう。

男が筒の中に見た空虚が、現実の景色と変わりがないのなら、少女が楽しそうに見ているものも、また現実と変わらないのだろう。

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