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僕の名前

娘は答えた。
「私の言葉に決まっているじゃないの。私が口に出しているんだから」

「そうじゃなくて、ニーチェ」
  
頭に浮かんだ人名と思われる名前を僕は口にした。

「それが、あなたの名前なの?」

娘の言葉に、僕は面倒になり「それでよいよ」と答えた。

こうして、僕の名前はニーチェとなった。

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