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映画を見てから読んだほうがいいのかもな、小説「すずめの戸締まり」

今回は、小説「すずめの戸締まり」の紹介です。

多分、分かっていると思いますが、11月11日公開予定の同名の映画の原作です。

小説執筆と映画づくりが同時並行?!


あとがきを読んで驚いたことに、新海誠監督が直々に書いた小説であるが、映画づくりと同時に執筆活動を進めていたそうである。過酷な映画づくりと小説の執筆活動の両立、そんなことが可能なのか?!と驚いた。原作となる小説を書いて、それをもとに映画づくりに取り掛かると思いきやそうではないとのこと。恐るべし、新海誠監督!

本書『小説 すずめの戸締まり』は、僕が監督をして二〇二二年に公開予定のアニメーション映画『すずめの戸締まり』の小説版である。映画制作と同時に小説も書くという経験は『君の名は。』『天気の子』に続けて三度目となるが、毎回書き始める前はやや気が重く(そんなにたくさん働けないと思う)、書き始めるとだんだんと楽しくなってきて、書き終える頃には絶対に必要な仕事だったという気持ちになる。今回もそうだった。

小説すずめの戸締りのあとがきより

キャラや場面が思い浮かべられない

読んだ感想としては、やっぱり映画の後に読むべきだったかなと言う感じがしましたね。心理描写よりも情景描写が多く、情景をうまく思い受けべることができないんですよね。どんなシーンとして映像で描かれるのか気になってしまって、あまりストーリーに感情移入がうまくいかなかった。

例えば、主要キャラクターの草太

男の人だ、たぶん。すらりと背が高く、長い髪と白いロングシャツが風になびいている。私はかすかにブレーキを握り、自転車のスピードをすこし緩める。しだいに近づいてくる。見知らぬ青年──旅行者かな。山登りみたいなリュックを背負っている。日焼けしたジーンズに、大きな歩幅。すこしウェーブした長い髪が、海を眺める横顔を隠している。

小説すずめの戸締りより

小説の中ではこんな描かれ方で登場している。なんかさわやかなイケメンをイメージしていたら、サイトを見るとこんなビジュアルだそうです。全然違った。(そもそも長い髪という所を読み落としていたwww)

映画「すずめの戸締り」公式HPより

そして、すずめの子ども用の椅子!

部屋の隅にあったはずの私の子供椅子に腰掛けている。黄色いペンキで塗られた、木造りの古い小さな椅子だ。

小説すずめの戸締りより

小説ではこんな感じです。この椅子はこの小説の中で大きなキーとなるんですけど、全然うまく思い浮かべられなかったんですよ。こんな感じだそうです。

映画「すずめの戸締り」公式HPより

といった感じで、全然キャラクターや場面を思い浮かべられなかったんですよね。自分なりに情景を浮かべられるなら読んでも面白いと思います。そして映画を見に行って答え合わせをするという楽しさがあるのかも。

でも、情景がうまく浮かべられない人は苦しいでしょうね。

ストーリー

さて、ストーリー的には、「君の名は」や「天気の子」のように、日本の古来のものと現代的なものをうまく融合していると思います。

それと、扉を開くもの語たりではなく、閉めていくというところが現代っぽいなと。

バブルの頃のようにイケイケの時代であれば、扉を閉めていくことはなく、開けていくみたいなストーリーになったんだろうな。


この動画の最後の方で新海誠監督が、この映画は「魔女の宅急便」のようだと語っています。そのことを聞いてなるほどと思いましたね。魔女もでてこないし、デリバリーもしないんだけど、でも魔女の宅急便感がありますね。

ショートムービーが端的にまとまっているので、それを貼っておきます。

映画がいまから楽しみです!

AI画像

ちなみに、こちらの画像は、AIに「すずめの戸締まり」で書いてもらった画像です。どこにすずめがいる?!

AIに「すずめの戸締まり」で描いてもらった画像


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