映画「首」 狂ってやがる!
こんにちは、サカモトです。
映画「首」の紹介です。最近、この映画のプロモーションでテレビとか出まくっているので、存在自体は知っていると思います。
わーい、歴史モノだ、しかも戦国時代で、信長とか秀吉の時代、楽しみ〜って見に行ったら、とんでもなかったですよ。
ビートたけしはやっぱりビートたけしでした。とんでもない作品でしたよ。
なんというか、この映画を見てから、一日以上経っているにも関わらず、ものすごいものを見せられて、グラングランしております。価値観が揺さぶられています。
ビートたけしは現在76歳です。それでいながら、いまだに、エンタメの第一線で、映画監督を務め、これだけの作品を、いまだに世の中に出し続けられるのだから、本当にすごいです。
ちなみに、以前紹介した映画「アナログ」も原作はビートたけしです。
すごい人はいくつになってもすごいんですね。
この作品には、普通の歴史モノにはない点がたくさん詰まってました。いわゆるタブーみたいなものもあります。
例えば、織田信長の描き方。予告編にも出てきますが、最高に暴力的で、狂ってます。
天下統一を成し遂げようとしていたわけですから、織田信長がまともだとは思えないわけですが、今まで見てきた歴史モノの中でも最高に狂ってました。
そして、もう一つ、ショッキングなのが、男色を扱っているということです。森蘭丸と織田信長の関係は有名な話ではありますし、戦国時代は男色が普通だったとかは以前読んだことはありました。
しかし、こうまで真正面から男色を描かれるとね。もう衝撃です。誰と誰との間については明かしませんが、この組み合わせ?という意外な組み合わせです。(想像すると最高に気持ち悪いです)
しかし、これだけ世の中のタブーを描きながら、それでいながら、ビートたけしは芸能界のど真ん中にい続けられているのですから、感心します。どうして、みんなから受け入れられてしまうんだろうか。
それと、本能寺の変についての描き方も斬新でした。
織田信長と明智光秀との関係の中で描かれることが多いですが、この映画では秀吉(ビートたけしが演じます)を絡めて、描き出しています。秀吉が暗躍してたという解釈ですね。
あとですね、これは触れている人はいないんではないかと思うんですが、最後の終わり方も斬新でした。最後、突然、バスンと終わるんです。この終わり方、いいです!
まとめとして、エンタメ作品として見に行くと痛い目を見ますが、面白いです。というか、見る人を選ぶ作品かな。
原作もあるようなので、これも今度読んでみます。