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AIが運命の相手を見つけてくれる?噂のAI婚活を考えてみた。

こんにちは、皆さん「AI」にどんなイメージを持たれていますか?
私は「なんでも答えてくれる万能な技術」だと子供の頃は思っていました。
しかし、昨今のAIはまだまだ進化途中で、特定の分野に力を発揮するというものが多く、まだ人類が夢見た「なんでも知っているすごい技術」には遠いような感じもします。
ですが、AIは人間の人生の決断をサポートするところまで進化しています。
例えば「結婚相手」
AIは自治体が婚活に採用し始めてきております。
婚活にAIを使用することによってAIがどう私たちに貢献してくれるのか、なぜ今必要なのか見ていきたいと思います。


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AI婚活ってなに?

そもそもAI婚活ってなんでしょう。
端的にいうと「人工知能(AI)やビッグデータを使ったマッチングシステム」のことです。
一般的なマッチングシステムだと、希望する相手の年収や身長、結婚の意思などの定量的な条件で検索していたと思いますが、AIはここに「自分の細かい価値観」「婚活の行動履歴」などをビッグデータ化しAIによるリコメンドによって、より高度なマッチングを可能にしました。

注)実施している自治体により何を分析しているのかは異なる模様


そのため従来の条件での検索よりも、より自分の性格や好みに合わせて相手を探すことができるようになりました。
今までは自分でプロフィール見て、相手とメッセージを重ねながら相手のことを探って自分と合うか検討していましたが、AIが入ることによって自分の好みと合う人、というスタートラインから始められそうですね。

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なぜ今AI婚活が必要なのか

なぜ今AI婚活が話題になっているかというと、内閣府が自治体でのAIやビックデータを活用した婚活支援に2021年度20億円の予算を計上する、という記事が発表されたからです。
というのも、日本は令和婚で一時期盛り返したものの、全体的な婚姻率は低下を辿っています。その解決策として注目を浴びているというわけなのです。
なぜ婚姻率は低下しているのでしょうか?
国立社会保障・人工研究所の研究によると、25歳〜34歳の「結婚しないことへの理由」として挙げられているのは「適当な相手に巡り合わない」を中心に「自由や気楽さを失いたくない」「まだ必要性を感じない」といったものがあります。

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引用元:国立社会保障・人工研究所

結婚による自分の生活や仕事への影響を考慮すると、まだ結婚しなくても良いという考えもあるようですね。
ですが、「適当な相手に巡り合わない」というのは相手に出会えたら結婚したいという理由なので、AI婚活は「結婚したいけれども適当な相手がいない」「出会いがそもそもない」といった人たちに対しての強力な一手となるのではないでしょうか。
また、コロナ禍もあり出会いの場というのは制限されてきています。
合コンもサークル活動もリアルな活動は気楽に行えない今、AIでマッチングするというのは新たな出会いのきっかけにもなっていますよね。
そういった時代背景もありAI婚活は結婚したい独身男女にとって必要な存在だと思います。

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AIは人の代わり?

昔は近所にお節介なおばさんがいて、未婚の男女を紹介してくれることがあったそうですね。
聞いた話でしか語れませんが、そういった方は「年齢」や「職種」「家柄」などで紹介する相手を変えていたのではないかと思います。
ある意味アナログ版マッチングシステムだったのかもしれませんね。
ただ現代においては近所づきあいが希薄化していることもあり、そういった仲介してくれる人物の存在が徐々に無くなりつつあるように感じます。
婚活におけるAIは、お節介おばさんの時代を変えた姿なのかもしれません。
人間は数値で物事を図っている訳ではないので、「なんとなくこの人と合いそう」のような感覚を持って紹介する相手を考えているように感じます。
なので数値で測れない分人間が持つ感覚にAIがどこまでついていけるのか、今後楽しみなところであります。

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AIはどこまで頼っていいの?

一番気になるところですが、AIをどこまで信じたらいいのでしょうか。
ビッグデータによる自分自身のデータ解析なので信憑性は高そうですよね。
ですがあくまでもデータ上のお話です。
その相手の細かい性格や習慣、雰囲気などは実際に会ってみないとわからない部分が多いです。どんなに自分の条件に合致していたとしても、「話が合わない」「相手の癖が気になる」など自分が一緒に暮らしていくにあたって心地いい相手かは判断できません。
じゃあ、AIは運命の相手を連れてきてくれないじゃん!と思うかもしれませんが、婚活におけるAIはあくまでも「運命の相手候補を連れてきてくれる」存在だと考えた方が良いです。
AI婚活は自分にあった候補を出し、その中で気に入る人がいればお見合いとなり、実際にお相手と会う機会が設けられます。
結婚というのは、人生の中で重要な決断のひとつです。自分自身の目でしっかりお相手を確かめていく必要があります。
AIが選出したといって必ずしも結婚するわけではありませんし、100%合致する相手を紹介してくれるわけではないでしょう。
AIはあくまでも出会いのきっかけをくれるものであり、相手を見て判断し、自分と今後の人生を一緒に歩いてくれるかを見極めるのは、自分自身ということになります。
「どんなにデジタルが発達しても、最終的に決断するのは人間(自分)」
婚活であれ、なんであれ、私はそう考えています。

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今までを振り返って、AI婚活は出会いまでの時間が省けるので、忙しい社会人に新たな光となりそうです。しかし、入会するには一回自治体の指定する場所に指定された書類を持っていかなければならない等、ちょっと面倒だなと感じる部分もあります。

例えば独身証明書。郵送でも取得できますが、郵送には定額小為替が必要になります。それを手に入れるために郵便局や指定銀行に行かないといけない…。これでは役所にいくのと手間がほぼ変わりません。

自治体が実施する婚活なので、しっかりとした身元のお相手であることは大前提なので、独身であること、本人であることを確認する上では必須なのですが、これらがマイナンバーカードで一括で済んでくれたらなあ、なんて思うこともあります。

今のままでは結婚したいけど、こんなに手間がかかるなら…。と諦めてしまう人もいるかもしれません。出会いまでの時間を短縮した分、他の手続きも気楽に思い立ったら利用できるぐらいの利便性が必要になってくるかもしれませんね。

注)実施自治体により、提出する書類・登録方法は異なります。


いかがでしたでしょうか?
最後にゼクシィのCMで使われたコピーを紹介したいと思います。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」。
現在は女性の社会進出も当たり前になり、結婚=幸せではなくなっています。しかしそう思える相手に出会えたら、それはとても素敵なことだと思いませんか?
今後のAI婚活に注目していきたいですね。

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