ラブホテルのアルバイト

高校を卒業し、大学進学のために上京した私は、最初に挑戦したコンビニバイトを辞めた後、意外なことにラブホテルで働くことになりました。

田舎から来たばかりで、ビジネスホテルかと思って応募したらラブホテルだったのですが、そのまま採用され、結果的に3年間勤め上げました。

この期間、多種多様な人々との出会いがあり、貴重な経験を積むことができました。

ラブホテルでは、客室の利用時間が休憩として3時間に設定されており、清掃スタッフは15分程度で利用後の部屋をきれいにして、次のお客様を迎える準備をします。

私のシフトは夕方から終電までの夜勤で、清掃作業は浴室係と部屋係の2人1組で行いました。

私は主に浴室係を担当し、特にローションが溜まった浴室の清掃は大変でしたが、経験を重ねるうちに早く掃除するコツを掴んでいきました。

清掃の際には、部屋や浴室の細部に至るまで注意深くチェックし、使用感がなるべく残らないように心がけました。

熱湯を使って浴槽の皮脂汚れを落とす方法は、現在でも家の浴槽掃除に役立っています。浴槽がざらざらしているのは皮脂のせいであるため、洗剤を使う前に熱湯でざらつきを取り除くと浴槽がつるつるになるのです。

仕事を通じて学んだ事は地味な事ですが、今でも私の生活に活かされています。

ただ、仕事の時はシャワーの温度は作業後に戻さないといけません。
水温を確認してお客様がやけどしないようにするなど、自分以外の人が使う事を想像して細心の注意を払うなど、勉強になることが多かったです。

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