【自由詩】みんなあなたを応援している その3
机の『ホッチキス』が何か言っている気がして始まった作品たち。
こちらは、『消しゴム』さん、『さくら』さん、『三角定規』さんの応援メッセージです。
でも今は、『ホッチキス』さん、『ボンド』さん、『スティックのり』さん、『えんぴつ』さん、そのどれかからの応援メッセージの方が気になる方は、下のリンクからどうぞ。
では、小さな声ですが、何かのきっかけになれば幸いです。
me-5 『消しゴム』
たくさんの仕事をした。
わたしは、過去を消せる者。
その間違いは一瞬。
気にするな、気にするな。跡が残っても気にするな。
今度はもっとリラックスしてやるといい。
そしたら失敗も消しやすい。
そしたら失敗もしなくなる。
ずっとそばにいたいから。
ずっとそばにいたいから。
me-6 『さくら』
さくら、さくら。
いつも、いつの日も、あなたはさくらであり続けてください。
そうしないと、この飛び出しそうな心臓が勢いをなくしてしまう。
じっと我慢していたんです。
でも、吹雪になれば落ち着きます。
スタートは、切られたのだから。
me-7 『三角定規』
わたしはまだいる。
ここにいるんだ。
誰もいない。風だけ感じる。
わたしに残されたのは、感覚だけだ。
あの感触。あの手触り。
わたしは必要とされていた。いや、必要とされている。
でも見失う。時々。自分を。
ただこう産まれただけ。
ただその役目を果たす。
でも、気に入っている。
これがわたしなのだ。
いくつもの”手”に触れられた。
”手”というものは温かだ。
いつも両手で肩を抱かれていた。
わたしは今も幸せだ。
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いかがでしたか?
このシリーズはその6で最終回を迎えました。
何か他にお気に入りの文具がありましたら、コメント欄でどうぞ。
例:『付箋』、『卓上テープ』など。
送っていただいたお題にお返事は出来ないと思いますが、見させていただき、タイミングなどが合えば、第2弾としてアップさせて頂きたいと思っています。
あなたが聞きたいその文具のメッセージは、あなたを勇気づけてくれるはずです。
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