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ポジションストラテジーで挫折したこととやりきって変わったこと

こんにちは。ヨシです。

ポジションストラテジーを2~30時間ぐらい実践した体験を記事にまとめてみたいと思います。

ポジションストラテジーのことはTwitterやnoteで見たことあるけど、まだ着手していない人に向けて、私がどのように取り組んだのか、取り組む中で壁にぶつかった時どう乗り越えたのかを1例として知ってもらうことで、ポジションストラテジーを始めるきっかけになれたら嬉しいです。

ポジションストラテジーとは?

ポジションストラテジーってどういうものかご存知でしょうか?

もし、知らずにこの記事を読んでいただいた方、本当にありがとうございます!

少しだけポジションストラテジーのことについて説明すると、ポジションストラテジーは合同会社Co-Circusの代表寺田真幸さんが作られた、自分の才能や性格、過去の経験というリソースから自分だけの肩書を作るフレームワークです。

より詳しい内容は下記のnote記事をご参照ください。

ポジションストラテジーを最後までやってみて感じた変化

まず最初に、私がポジションストラテジーを最後まで取り組んで、感じた変化をお伝えします。

変化は大きく2つあったと感じています。

1. 自分だけの「純度の高い才能・価値観」を言語化することができた
2. 才能・価値観に基づく「やりたいこと」に取り組むための行動力が増した

今まで、コーチングやワークショップなどをいろいろ受けて自己理解をしていたつもりでしたが、ポジションストラテジーを通して、自分が価値観や才能だと思っていたことが、実は社会通念だったり、思い込みや憧れが混ざった価値観や才能でだったり、今まで自覚できていなかった価値観、才能に気づくことができました。

私は、この純度が高い価値観や才能が認識できていないと、いくらGOAL設定してもコンフォートゾーンが一時的には移動してもすぐ戻る、ということがずっと起きていて、モヤモヤした期間を過ごしていました。
その状態からポジションストラテジーに取組み、自分の純度の高い価値観・才能や心からやりたいことをやる、職業にすると決断でき、行動が大きく変化しました。

こういう実感があるので、同じ様にくすぶっている人や、GOAL設定したもののいまいち行動につながっていないと言う人がいれば是非、この後の内容も読んでみて、ポジションストラテジーに取り組むイメージをしてもらえたらと思います。

なぜポジションストラテジーをやろうと思ったのか?

次に、私がポジションストラテジーに取り組もうと思ったのか簡単に説明させてください。

私は新卒で入った会社にずっと勤めているのですが、30才になり、仕事に対して今のままで良いのか、という焦りに近い感情が日に日に強くなっているのを感じていました。

「今のままで良いのか」をもう少し言語化すると、自分の得意なことや好きなことで仕事することができたら、もっと仕事を楽しめるんじゃないか?1回しかない自分の人生をしっかり使い切って毎日楽しかったと思って過ごしたい、という思いを強く感じていました。
しかし、そう考えているものの、自分が他の会社で通用するのか?自分が他の人に誇れる得意なことはなんだろう?という問いに対してざっくりとした回答しか持っておらず、漠然とした不安を抱えて、目の前の仕事に忙殺されている状態でした。

まさに、今のままじゃいけないとわかっているけど、自分に向いている職業・職種もわからないし、行動に踏み出せない状態でした。
そんなときに寺田さんが書かれたポジションストラテジーに関するnoteがリリースされたことを知りました。

まさに今、私が明確な答えが持てていなかった、自分が他の人に誇れる得意なこと、自分だけのポジションを見つけるためのフレームワークが書かれていました。

内容に目を通して、「けっこう時間が掛かりそうだな…」という言葉もよぎりましたが、それ以上に自分の才能を生かして働きたいという気持ちが上回っていました。

それだけ今の環境から抜け出したい、自分の才能や価値観に合った職種を見つけたい、と強く思っていたからだと思います。

取り組んだおおよその時間

寺田さんのnoteを見て、すぐポジションストラテジーに取り組みはじめました。

最初は紙とペンを用意して手書きで取り組んでいましたが、想像以上に書く量が多かったことと前に書いた内容を見返しながら取り組むものも多かったので、「Notion」というアプリで結果をまとめながら進めることにしました。(入力するのは手間かもしれませんが、時間をかけたものをいつでも振り返ることができるというところにメリットを感じたのでデータとして残すことにしました)

寺田さんのnote記事の内容を自分なりに改良を加えながら、テンプレートを作成しました。(ポジションストラテジーを進めるうちに、このテンプレートを作成することが私の才能の1つであることがわかりました)

少し話が逸れてしまいましたが、テンプレートができてから、平日は仕事が終わった後に1〜2時間、休日は3時間〜4時間くらい時間を取って、ポジションストラテジーに取り組みました。
場所は大体、平日は自宅、休日はカフェで取り組みました。

ポジションストラテジーを実践するなかで困ったことや挫折したこと

ポジションストラテジーは大きく5つのSTEPに分かれているので、STEPごとにどういうところに詰まったのかを記載していきます。

気になったところだけ掻い摘んで見ていただいても大丈夫です。

STEP❶ 自分の才能・価値観・なりたい姿・障壁を洗い出す

STEP❶がさっそく最初の難関でした。

STEP❶は大きく3つの構成になっていて「才能・価値観の抽出」「なりたい姿や有りたい姿を明確化」「障壁の明確化」の順に自分と向き合います。

才能・価値観の抽出

この3つでも特に最初の「才能・価値観の抽出」に1番時間がかかりました。
用意されている質問に対して、今までの経験を棚卸しして才能・価値観を抽出していくのですが、私は徹底的に言語化したい、と息巻いていたので、1つの質問に対して5つのエピソードを出していきました。

エピソードを問う質問は全部で6つあったので、各質問に対するエピソードを5つずつ。合計30のエピソードを絞り出しました。一部重複するものもありましたが、気にせず書き出しました。
ここでもし、エピソードがそこまで浮かばない、という場合は出せる範囲のエピソードで取り組んでもらえれば大丈夫です。
次に書き出したエピソードから、「なぜそれをやろうと思ったのか?」「具体的にどのようなことをしたのか?」を考えていきます。

この作業がめちゃくちゃ大変でした。

時間がかかりすぎて途中、心が折れかけ、自分を恨むくらいに時間を費やしました。
ずっと文字とにらみ合っていると、書き出した内容で本当にあってるのかわからなくなったり、似たような言葉ばかり出てきて、変なバイアスがかかってるんじゃないか…。と不安を感じながら書き出していました。(正直、ここが辛かったかもしれないです)

また、進める上で、エピソードが重複しているものは同じ才能や価値観しか出てこないので、同じものは省略してもいい、という結論に至り、最終的には20個くらいのエピソードから価値観と才能を抽出しました。

なりたい姿やありたい姿を明確化

この項目については、私は以前から認知科学をベースにしたコーチングを勉強したり、コーチングを受けたことがあり、バランスホイールの8領域でGOALを設定していたので、特に苦労したというところはありませんでした。

障壁の明確化

自分が避けたいこと、障壁については今まで時間を取って考えたことがあまりないと感じた部分でした。
自分が避けたいことというのは、普段嫌だと感じていることなので、どういうことが嫌なのか書き出す作業はスラスラと取り組めました。
どういうことが嫌なのかについては、普段感じていることなのですぐに言語化できるんですが、そこからもう一歩踏み込んで考えて言語化していきます。

また、個人的に転職したいという気持ちが強かったので、特に興味のない業界や職種の洗い出しには力を入れました。(2〜3つくらい職業のまとめサイトを見ながら情報収集しました)
嫌だと思うことの理由を言語化すると、その理由と「才能・価値観の抽出」で出した自分の価値観が紐付いていることが多いという気付きがありました。

例えば、私が抽出した価値観の中に「自分しか提供できない価値を提供したい」という価値観があり、やりたくないこととしては「代替されるものはやりたくない」というものがありました。
これは、誰でもいいようなことはやりたくない、というところにつながっていて、表裏一体になっているな、と思いました。この納得感がすごく重要だと感じていて、僕が本当に心から望んでいることなんだ、と思いました。
他人の価値基準が含まれない、自分だけの純度の高い才能・価値観を言語化することで、自分がそうしたいから行動する、自分の軸をより強く持つことができたと感じています。

STEP❶は全体的にすごく時間もかかりましたし、自分と向き合うにはかなりのエネルギーが必要になることを改めて感じました。
しかし、だからこそ価値があることだと思っています。

色々な経験を棚卸しする中で、同じような言葉が出てきて不安になったりもしましたが、何度も繰り返して同じ言葉が出てくるということは、自分にとって純度の高い価値観だということがわかりました。
1つしか出てこないもの=純度が低い、ということではありませんが、価値観の中では少し弱め。何度も出てくるものが自分の中にある本当の価値観なんだ、という風に私は理解しました。

STEP❷ 自分に向いている職業の選定

職業選びはSTEP❶で抽出した才能・価値観の動作、行動に沿った職業を探しました。

職業の名詞だけで判断してしまうと、自分の価値観や才能に沿った動作ができないので、転職した後にやりたいのはこういうことじゃなかった…とミスマッチしてしまう可能性が高いからです。
転職する業界をここで定めようという気持ちで取り組みました。

もし、選んだ職業がしっくりこない場合は、第三者の意見を聞いてみても良いかも知れません。
私自身、デザイナーを候補に上げていたのですが、寺田さんに相談してみて、デザイナーはデザイナーでも「UI/UXデザイナー」のほうが向いているのではないかとアドバイスをもらいました。

自分の価値観や才能を言語化した上で考えると、たしかに自分の価値観は体験やキッカケをデザインしたい、というもので既存のものをアレンジしたり改良することが才能で、UXのほうが向いている気がする、とすごく納得しました。

STEP❸ 自分のスキル・経験・リソースを洗い出す 〜 STEP❹ 自分だけのポジション(肩書)を作る

STEP❸は「スキル・経験の洗い出し」と「自分が選ばれる理由」の2つの構成になっています。

スキル・経験の洗い出し

自分のこれまでの経験を書き出し、現状のリソースを洗い出すSTEPです。

自分の今まで経験してきたことを書き出しましたが、仕事もずっと同じ部署にいるので新しいことは特にしていないことを目の当たりにしてかなり焦りました。
「こんな経験で良いのだろうか…」「全然挑戦の量が足りてない…」とても不安になりました。

でも、これから挑戦していけばいい。今のリソースを洗い出して、リソースをフルに使ってこれからの人生をより良いものにするために今ポジションストラテジーをやっているんだと気持ちを切り替えました。

あと、自分では「こんな経験しか…」と思っていることも他の人から見るとすごい、と言われることだったりするので、一度すべて書き出してみることが大事です。(エフィカシーの向上や新たな才能の発見にも繋がります)

自分が選ばれる理由〜STEP❹

2つ目の「自分が選ばれる理由」が個人的にSTEP❶に次ぐ難所でした。
ここで私は詰まりました。

自分が選ばれ得る理由を書き出すフェーズなのですが、恥ずかしながら、会社で私がも仲良くさせてもらっている人はチーム外の人が多く、仕事をしている私をリアルに知っている人がいないことに気づきました。
今考えると、プライベートからでも見え方や選ばれる理由は聞いても良かったと思いますが、仕事上での自分の見え方というのにこだわり過ぎて、盲点になっていました。

なので、同じチームの人に私のことがどう見えているのか聞くことができず、詰まってしまいました。
そんなときに寺田さんとお話させてもらう機会があり、運良くポジションストラテジーの内容を見てもらえることになりました。

寺田さんに今まで書き出した内容も見てもらった上で、一緒に考えてさせてもらい、自分が選ばれる理由とSTEP❹のポジションストラテジーを書き出しました。
(STEP❹の内容は、STEP❷の職業やSTEP❸の選ばれる理由から、自分だけのポジションを書き出していくというものです。ここでもSTEP❶で出した才能・価値観がすごくポイントになってくるので、頑張ってSTEP❶はやりきりましょう。)

寺田さんのサポートもあり、書き出したポジションストラテジーは個人的にもすごくしっくりきて、自分に向いている職業ってこれなんだと今までにない納得感がありました。

STEP❺ 「ストラテジックポジション」の実現へ

目指すポジションが決まってから、すごく晴れやかな気持ちでした。
私はUXデザイナーとプロコーチを職業として、考えました。
UXデザイナーについては「UX」という言葉からだいたいどういうことをしているのかイメージはできましたが、業務の解像度自体は高くなかったので、職業について調べてから今後のアクションを決めることにしました。

職業について調べているときも、転職する前提で調べていたので、具体的な行動や動作に着目して、ズレがないかを意識して調べました。
また、具体的にどういうスキルが求められるのかを調べるときは、中途採用にかかれている募集要項の必須スキルなどを色々調べて、具体的なアクションに落とし込んでいきました。
実際に企業から求められているスキルで自分が足りていない部分、もっと伸ばしたいと思うところをピックアップしました。

ポジションストラテジーを最後まで取り組んだ感想

このポジションストラテジーを通して、自分の本当の価値観を見つけられた気がしています。

本当の価値観が見つけられたと感じるのは、色々な角度から抽出した才能や価値観が繋がっていることに気づいたり、これって価値観だったんだという新しい発見があったことによって、自分が本心で納得できる「純度の高い才能・価値観」を言語化できたからだと思っています。

才能・価値観に基づいた本音でやりたいことをやっている未来のことを考えているとテンションが上ってくるし、もっと行動したいと強く思うようになりました。

また、未来のことについて話しているときに「生き生きしてますね」「覇気をまとったみたいで雰囲気が変わりましたね」とフィードバックをもらうことが増えました。そうすると、更にエフィカシーも上がりますし、日々の満足度が大きく向上したと感じています。

今、自分の生活に満足できていない、もっと良くしていきたいと思う人は是非、ポジションストラテジーに取り組んでみてください。
Notionで作ったテンプレートも貼っておきますので、使ってみたいという方はご利用ください。
(Notionを使ったことない、という方は寺田さんのnoteにもpdfやexcelのテンプレートが用意されているのでそちらを利用してみてください)

自分と向き合うことは非常に労力がかかることなので、1人の力ですべてをやりきることは恥ずかしいことではないと思っています。

私も寺田さんからかなり助言をいただきながら自分と向き合いました。

なので、ポジションストラテジーに興味を持ってくださった人がいれば、是非、自分と向き合う時間を作ってみてほしいと思います。

もし、やり方がわからない、この考え方でいいのかわからない、取り組んでいくうちにわからなくなってしまった、1人で向き合うのが辛い、という方がいれば、私のTwitterまでご連絡ください。
全力でサポートさせていただきます。

Twitter:https://twitter.com/yoshi_y_coach

最後まで読んでいただいてありがとうございました!
今後もポジションストラテジーについて発信していこうと思います。
それでは、また。

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