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【歴史観とは】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第37話

おかみ〜〜

オモシロ枠の岩倉具視が亡くなってしまった。

これまで「西郷どん」の狡猾な印象が非常に強く、岩倉具視に対して良い印象を持てずにいた。

それが今回の大河で覆った。

立っていようが座っていようが死にかけであろうが、そこにいるだけで面白い岩倉具視なんて、想像もしなかった。ありがとう山内圭哉さん。

歴史も誰が紡ぐかで印象が変わる。徳川慶喜についても同じことが言える。

ところで岩倉具視は、日本で初めてガン宣告を受けた人だそうだ。

「JIN」だと「岩(ガン)」という漢字が当てられていたけれど、それは乳岩だけのお話しかしら。乳がんだと触診で「コリコリ」があるから「岩」と名付けてもおかしくないが、他の内臓のガンだと「硬い何か」があるかどうかも分からない。

オモシロ担当の岩倉さんを皮切りに、明治のラインハルト担当の岩崎弥太郎さん(当社比)も、商売の良心担当の五代友厚さんも亡くなってしまった。

史実的には岩倉さんと岩崎さん(名前が似てるな)の死の間には3年の隔たりがある。そこからもこの回のタイムリープ感が分かる。

そりゃ兼子さんにお子さんが2人できるし、篤二くんがグレる時間もあるわけです。

ところで、その兼子さん。

おくにさんでもなく、見ず知らずの方と

歌ちゃん、視聴者の胸の内を拾ってくれてありがとう

それに対する栄一の即答が「(生まれ的に)荷が重い」って、ある意味血も涙もない返しだ。そこが描かれているのも、栄一の冷酷なほど冷静な判断能力が表れている。

隠されるとひくような欠点も、描かれて明るみに出されれば受け止められる気がするから、人間とはなんとおかしれえ存在だろう。

貧民などがどれだけ苦しもうが、一向に構わん

もう何度同じような言葉を聞いたかな。青天の明治初期でも、平成でも令和でも。

人間が不完全である以上、人間が作るシステムも完璧ではあり得ない。「弱き者」を切り捨てず、なるべく多くの人が幸せであるために、ちょっとでいいからできることをやっていくことが、大切なのだろう。

そんなことを改めて思った回でした。

次回は、大権現さまが出てくるか?!

明日も良い日に。




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