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ラーメン食べなきゃ: 矢野顕子「さとがえるツアー」

大学生の頃は、金額的にもチケット争奪戦的にも行けなかった矢野顕子(アッコちゃん)の年末ライブ「さとがえるツアー」に行けるようになって、もう何年経っただろう。

この時期にNHKホールに着くと、今年も終わるな、と実感する。(最近は青の洞窟でめちゃめちゃ混んでてびっくりする!)

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今回は新譜が出ていないタイミングなので、往年の贅沢名曲メドレーになっていた。なんてたって1曲目が「電話線」

1セット目の終わりは「素晴らしい日々」だった。民生さんとのコラボは何度か見ているけれど、その度に自然体って本当に強いなって思い知らされる。

そして演奏後に、あっこちゃんは言いました。

休憩は20分あるからね。みんな、水を飲んだり、水を出したりしてね

水を出したり!!!!!

新しいわー、でもそりゃそうだわー。って、20分休憩ってそもそも長くない?笑

そして第二部の今宵のスペシャルゲストは、なーーーーんとーーーー!

小田和正!!!!!!

うわああああああああ!

一緒に行った友人に聞くまで知らなかったーー!

呼び込まれてひょこひょこと現れた普通の格好の人をみて、テンションが爆上がりました。

一度は生で聴いてみたいと思ってはいたけれど、あまりにも有名な曲しか知らないし、持っていたのも母から奪った…じゃなくて、譲り受けたオフコースのアルバム「Yes-Yes-Yes」しか無かった身としては、チケット買うのが申し訳ないと思っていた、あの、小田和正だーーーー!

あっこちゃんも、いつになく気を使っておられ、トークを頑張ること頑張ること!笑

そして2人の一曲目。「はじめてのやのあきこ」からの、「中央線」

ああ、感動で死ねる。

曲前の長いMCの間でお話しになる小田和正さんはボソボソと朴訥な声をしていて、ああ、さすがに72だもの、声が出てないなー、なんて思っていたら、歌が始まったとたんの、水色にどこまでも透き通る声!!!!!!

うわあああああああああああ。なんだこれ。声ってこんなに澄むものなんだ。さらっさら。ツヤツヤとかじゃないの。透明感。

それに合わせるかのように、さらさらな声質を押し通すあっこちゃん。サスガデス

2曲目は、キャロル・キングのカバーでYou’ve Gotta Friend。これまたやばい。ふわああああああ。←語彙力

小田和正さんの2曲の後は、再びいつものメンバーに戻り、アンコールは「ご飯を食べよう」と「ラーメン食べたい」の炭水化物メドレーにて、今宵は終了。

途中の小田さんとの話しが長かったせいか、あっこちゃんには珍しく3時間近いライブとなったのでありました。

U2の歌詞がインスピレーションなら、アッコちゃんの歌詞は日常のささやかな愛おしさ。あったかいシチューで冷え冷えとした気持ちが解けるとか、赤ちゃんのお尻がとても可愛らしくてずっと見ていることとか、醜い気持ちも時には出ることとか。ドロッとしたところも包み隠さずサラリと出す。時にとても鋭く。

カバーする曲も、歌詞が普段自分が発する言葉とほんの一部でも違うな、と思ったらカバーしない、というあっこちゃん。わたしもそうありたい。そうあろう。歌じゃないけど。

コトバを愛する者の端くれとして、どちらも備えていたいと改めて思う、連日の幸せライブでありました。

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