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Dreamgirls (ドリームガールズ)

Please, (do this) for us. (僕たちのために我慢してくれ)

What about me? (わたしの気持ちはどうなるの?)

ドリーメッツを売リこむため、マネージャー軍は美しいディーナをセンターにしようと画策する。皆の幸せのため、グループをスターにするため、自分を殺せ、と請われ、エフィは憤慨する。わたしの方が上手いのに。わたしがずっとリードだったのに。

自分を大切にすることは、我儘に見えるかも知れない。でも、周りと話しをする姿勢さえ失わなければ、打開策は見えるはず。「我儘」は、「芯の強さ」と紙一重だ。

自分の心の声を無視して無理を重ねても、その声は消えるわけではない。むしろどんどん悲痛な叫びになっていく。

本当の願いは、誰しも本当は分かっている。面と向かうと、住み慣れた正常状態からの脱却を余儀なくされるから、怖がっているだけだ。そこに向き合う時に隣で手を握ってくれる人がいるのか、が人生の豊かさに繋がるように思う。

Savoy Theaterでの再演ってのがニクい。Dreams が本当に公演したであろうようなメタ舞台感に浸れる。舞台装置も素晴らしいし(舞台を裏側から見る、は「オペラ座の怪人」等様々な演目で使われているけれど、舞台on 舞台を斜めに見せるって、稀だと思う!)、振り付けもタイト。

何よりもエフィの声量が圧巻。

「わたしを見て!!!!!!!!!」の心情が、見えない圧になって襲ってくる。迫力で椅子の背に押し付けられてしまう。

想定外の観劇だったけれど、見てよかった。


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