ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
人類って、ちっぽけな癖に、なんて全能感に溢れた存在なんだろう。
自然という修羅の前で、人間も、人間が築いたものも、いともたやすく壊れてしまう。
なんでもかんでもねじ伏せられると爆弾を撃ちまくる軍人が、怖がりの視野の狭い輩に見えてくる。
神と呼ぶか、地球と呼ぶかは人それぞれだろうけれど、自分たちよりも大きな「なにか」から、想像を絶する大きな大きな怪獣の如き味方が遣わされても、人間は自分たちを凌ぐものを受け入れられなくて、敵視してしまう。自分たちの杓子定規にハマらないものを排除しようとしてしまう。
それでも、大いなる救世主は、人類と共生しようとしてくれている… 今のところは。
人口が増えすぎた地球の浄化(パージ)ってテーマ、最近増えたなあ。シロアリ駆除くらい頻出しとる気がするよ。自然の息吹を感じられるような木造住宅に住み続けたいなら、シロアリ駆除は5年ごとにね、って、アサンテの「クンクン隊」にアピられてるみたい。
どうでもよいが、モスラとゴジラって、そういう関係だったのか⁈ ザ・ピーナッツもビックリだ。カッコよくアレンジされたあの曲も聴けて嬉しかったが。
芹沢の後半の台詞、謙さんのアイディアだったのかしら。一作目からずっと謙さんはゴジラを日本語的に発音している。「ガッジラ」じゃないよ、「ゴジラだよ」って。「ラストサムライ」で、「武士道」をBUSHIDOと発音しなかったように。
ゴジラという作品が定期的に制作されるのは、ゴジラがいつも、その時代特有の情勢も、普遍的な要素も体現してるからなんだろうなあ。
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