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【真っ当に正直に】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第16話

おかしろくねえときは、掛け軸の小鳥にでも話しかけてくれよ

こんな序盤で円四郎が退場なんて、田中芳樹も真っ青です。

とはいえ史実なのだから仕方ない。時に事実は小説以上にドラマチック。クー

おめえはおめえのまま生き抜け。必ずだ。いいな。

この一言は、栄一の生きる指針となるでしょう。思えばここまででも既に栄一は沢山の人の広い背中を見続けている。#しかもみんな短命。

そして栄一は彼らの分まで長生きすることになるのです。

権現様に恥ずかしくないような世の中にしたい

慶喜が本当に権現様の生まれ変わりだと言われていたなら、この一言は、これからはもうご本人はもう出ませんよ宣言か?それとも聡い権現様は今回の空気感を感じて登場を控えたのでありましょうや?

真っ当に正直に、一途に生きているかどうか。

池田屋事件も円四郎暗殺も、やった当人は正義だ忠義だと思い込み、自らの行動が正しいと信じ込んだのだろうけれど、正義の定義は、当人の視野の狭さと比例する。逆も然り。視野が広ければ正義の定義も広くなる。身につまされる2つの事件でした。

当時は情報の少なさ故の思い込みもあったでしょう。では翻って現代はどうなのか。情報は多くあるけれど、あまりにも膨大な情報の全てを確認することはできません。よって、結局情報は個人の関心度合いに合わせてサイロ化されて提示されてしまうのです。その結果、情報が限定的にしか入手できないのと同じ状況が生まれています。

視野狭窄に陥らないようにするのは、情報が多すぎる今の方が難しいのかも知れません。

円四郎ロスから目を背けるように、そんなことを考えてしまった回でした。

今度のオフ日には、湯島聖堂に行ってみよう。

明日も良い日に。

アイキャッチは、湯島の梅!



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