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だからエンタがやめられない

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感激の観劇備忘録。だってエンタが好きなんです
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#映画感想文

【あの背中とは】 映画 「ルックバック」

人は1人で産まれて、1人で死ぬ。 そして、その間に続く「人生」とやら言う時間の大半を費やす…

いしまるゆき
1か月前
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【外道とは】 ゲキシネ 「朧の森に棲む鬼」

いっそ清々しいほどゲスな悪党が主役だった。ゲスでクズでどうしようもなくセクシーな悪党をや…

いしまるゆき
1か月前
10

【無関心の罪とは】 映画 「関心領域」

台詞数はそう多くない。ある家族の日常がひたすらに切り取られて流れていく。映像だけ見ていた…

いしまるゆき
2か月前
25

【善悪とは】 NTLive 「善き人」

自分の中にはいつだって「善でありたい」自分と、「周りの声に流されてしまう」自分がいる。悪…

いしまるゆき
10か月前
11

【矜持とは】 劇団☆新感線 ゲキシネ「蒼の乱」

早乙女兄弟の殺陣をおかわりする術はないものかとホームページを観ていたら、なんと「蒼の乱」…

いしまるゆき
10か月前
18

【赦しとは】 NT Live 「フリーバッグ」

のっけから、やりたい放題、言いたい放題が大炸裂の1人芝居。いきなりこんなトップギアで始め…

9

【狡さとは】 映画 「君たちはどう生きるか」

この作品は、今度こそ本当に駿さんの最後の作品なんだな、と途中からしみじみしながら見終えた。 長野へ疎開した時は、「トトロ」や(駿さんでは無いけど)「思いでぽろぽろ」みたいだな、と軽く思う程度だったのだけれど、塔の中の冒険が始まってからは、毎場面毎場面、濃淡は違えども、これまでの作品を彷彿とさせるものばかりだった。 鈴木さんから駿さんへの愛とリスペクトとお疲れ様も感じた。こりゃ事前に何の広報も出せないわ。だって、この作品は、駿さんが見ている世界のコラージュなんだもの。 こ

【我が怪物とは】 映画 「怪物」

わたしたちは、自分が見たい現実を、見たいように、見る。 だから、真実は人の数だけある。整…

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【徹底するとは】 映画 「RRR」

こちらも絶対に映画館で!と思いながら今の今まで観られなかった一本でした。最近またリバイバ…

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【ファーストとは】 「The First SLAM DUNK」

やっと見れました。まだやっていてくれてありがとう。これも、ファンの皆様がいっぱいリピート…

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【かりそめとは】 新海誠 「すずめの戸締り」

たくさんのたくさんの「行ってきます」が、「あの日」にもあったはず。 「行ってきます」と「…

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【人に固有の能力とは】 ナショナルシアターライブ 「フランケンシュタイン」

人体とは、電気信号の集合体だ。 であるとするなら、科学の脈動を駆使すれば、人間だって作る…

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【お母さんとは】 映画 「ベイビーブローカー」

赤ちゃんポストの前に、ある赤ん坊が置き去りにされる。いつか迎えに来るからね、という置き書…

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【シン、とは】 映画 「シン・ウルトラマン」

この分断の時代に、この映画が寄り添ってくれますように 初日舞台挨拶での斎藤工さんの言葉に、この映画の大切な部分が凝縮されている。 主人公である地球外生命体は、当初、感情表現が乏しい。だが、対話を重ね、人と繋がりを築き上げるにつれ、感情が少し表に出るようになる。その過程で人間を欠陥ごと愛し、寄り添うようになる。 突如日本だけを襲い始めた禍威獣の発生理由は細かくは説明されない。ただ、それが存在することがニューノーマルになっていることは確立される。病気を含めた自然災害と同じ