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だからエンタがやめられない

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感激の観劇備忘録。だってエンタが好きなんです
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#舞台感想

【「正」とは】 NODA MAP 「正三角関係」

俯いて泣くこと勿れ。涙を流している時こそ、空を見上げる。すると、涙は火照った身体を冷やす…

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【ガチャとは】 舞台 「球体の球体」

https://www.umegei.com/kyutai-no-kyutai/ 劇場に入ると「????の作品を展示しております…

いしまるゆき
2週間前
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【身体とは】 ⅲZØ新作公演 「HOMEostasis Transistasis」

変わりたい、変われない、変わらない。 年齢を重ねれば重ねるほど、変われない自分に辟易する…

いしまるゆき
2週間前
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【歌舞伎者とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 2回目

顔面の良さ、という一点突破で執権も帝も倒してのし上がっていく男の物語。生田斗真くんだから…

いしまるゆき
1か月前
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【集合的無意識とは】 劇団イキウメ 「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」

つい最近、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」を読み直した。「メッセージ」という題名で…

いしまるゆき
1か月前
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【狂い桜とは】 劇団☆新感線 「バサラオ」 1回目

こちらで触れた「福岡での用事」とは、この「光」を浴びることでありました。 そんな話だとは…

いしまるゆき
2か月前
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【ちりとてちんとは】 落語 「春風亭一之輔 古今亭文菊 二人会」

二人会が好きだ。 独演会だと、その師匠のワールドにどっぷりと浸れる。師匠の描く街に住む誰かに、師匠ならではのスポットが当てられていく楽しみがある。 演芸ホールだと、照明が当たる対象が、社会になる。そこに住む様々な住人が入れ替わり立ち替わり登場し、それぞれが少しの間主人公になる。社会の中の個人が持つ、様々なおかしみを感じることができる。 二人会に登場する師匠らは、「我」と「われ」のままで「我々」になる。三人集まれば社会になるけれど、2人だと社会は形成されない。独立している

【外道とは】 ゲキシネ 「朧の森に棲む鬼」

いっそ清々しいほどゲスな悪党が主役だった。ゲスでクズでどうしようもなくセクシーな悪党をや…

いしまるゆき
2か月前
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【本物とは】 劇団チョコレートケーキ 「白き山」

「師匠に求めるものは」という問いに対し、斎藤茂吉の弟子、山口茂吉はこう答える。 本物は、…

いしまるゆき
2か月前
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【不条理とは】 ナイロン100°C 「江戸時代の思い出」

https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/nylon49th 1部終わりに登場するこの一言が最高…

いしまるゆき
3か月前
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【(続)物語とは】 宝塚歌劇団星組公演 『BIG FISH (ビッグ・フィッシュ)』

日々がどんなに凡庸に思えても、物語はどこにでも転がっている。それを面白がって生きることが…

いしまるゆき
4か月前
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【物語とは】 劇団おぼんろ 「聖ダジュメリ曲芸団」

敬愛する劇団おぼんろの新作は、これまでとはちょっと毛色が違う作品でした。 なんてったって…

いしまるゆき
4か月前
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【大人の功罪とは】 舞台「未来少年コナン」

人は、過ちを犯す。罪を重ねる。でも、人にはそこから学んでやり直す力も備わっている。 正義…

いしまるゆき
4か月前
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【革命とは】 宝塚歌劇団星組公演 「RRR x TAKA"R"AZUKA」

ご縁がありまして、宝塚版を生観劇することができました。今回も、ライブストリーミングの時と同じところで心がフルフルしました。 ビームの歌「コムラムビーム(ド)」で民衆の心が団結する場面です。映画でも象徴的なシーンですが、生身の群衆が目の前で決起していく瞬間にゾワゾワしました。 心を決めるタイミングは人それぞれ。逡巡を続ける人もいる。でも、最後には皆、目の前に突き付けられた銃口にすら怯まず、足を踏み鳴らして抵抗を示すのです。 舞台版だと、人が発する思いやエネルギーをより生々