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【大人の功罪とは】 舞台「未来少年コナン」

人は一人では生きられない。いや、生きてはならない

人は、過ちを犯す。罪を重ねる。でも、人にはそこから学んでやり直す力も備わっている。

正義の形は沢山あるし、正解は1つではない。そもそも「正義」や「正解」とは何だろう。誰のどんな基準で、その正解は定義されたのだろう。

数多ある選択肢の中で「正解」を選ぶことは容易いけれど、そこにあぐらをかいているうちに、その「正解」は「誤解」となり、「誤ち」となってしまうことすらある。

その時に、過ちを認める素直さと、そこから正しい選択をし直す勇気を備えていたい。時にそれは、恐ろしさも伴うけれど。

諍いは、世界を疲弊させる。でも、疲弊した世界には、再生力もある。人は、そんな力を備えた世界に仮住まいをさせて貰っているだけだ。

だとしたらこの美しくて残酷な惑星で、有限の時間の中で、どう生きたらいいだろう。例えば瞬間瞬間を楽しめる筋肉をちょっとでも鍛えることができたなら、自分の半径50センチを僅かでも明るくすることができる、かも知れない。でもその、ほんの少しは、きっと世界に伝播する。

後半、我々が生きている「今のこの世界」を映し出す演出に、己を見せつけられた。私の顔は、今どんな生き様を映し出しているだろう。

プロローグ、圧巻。身体表現とは、こんなにも無限だ。人が奏でる音は、こんなにも暖かだ。

クリエイションとは、こんなにも人を結びつけるものだ。

明日も良い日に。

演出、振付、美術のインバル・ピントの過去観劇noteは以下に。






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