見出し画像

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2


1を読んでないのに
2の方が先に予約図書の準備が早かったので、2から読み始めた。

前情報を全く仕入れてなかったので、読んでみて内容にびっくり。

「ぼく」はイギリスに住む中学生。
アイルランド人のお父さんと日本人のお母さん(著者)をもつ。

以下あらすじ。

「ぼく」は13歳になった。
そして親離れの季節が――。
80万人が読んだ「一生モノの課題図書」、ついに完結。

13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のテスト。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた“ソウル・クイーン"。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ昇っていく。
これは、読んでくれたあなたの物語。
そして、この時代を生きるわたしたちの物語――

Amazon 本の説明より

前作を吹っ飛ばして来てるのでなんとも言えないが、「ぼく」は小学校はキリスト系の進学校に通っていたが、中学生からは地元の少し荒れた学校に編入した、男の子のお話らしい。

社会問題を知る、考えるきっかけに

日本とイギリスの教育の違いと、これが書かれたのが3年前なのに、私もわからない単語や社会問題が出てきたりして、調べながら読んだ。

ナチズム、ブレグジット、ノンバイナリー、ポリティカル・コレクトネス…などなど。

当たり前に、いろんな人種がいるし、いろんな考えを持った人たちが、共存している学校で、子ども同士だけじゃなくて、親同士でも分かり合えなかったり、また和解したり…
多様性って、めんどくさいな〜。と思うんだけど、それぞれの立場で生きていく。
環境の違いであまりピンとこない部分ではあるけど、素直な表現で書かれている。

「ぼく」の通う学校でも社会問題を扱った課題が出たり、友達とそんな話をしたりとか、話題が身近にあるのは、単純にすごいな〜。意見を持つって当たり前にしてる子たちなんだろうな〜と思った。

社会問題って大きすぎるけど、環境問題とか、貧困問題とか、人種差別だったり、いろいろあるけど、私は小中高校で社会問題に対して友人と話し合ったりした記憶はあんまりなくて。

うっすら記憶にあったのは、
小学生のときに多分道徳の授業で「優先席はあるべきか?」みたいな課題に対して、みんなで意見発表したことはあった。

少し前にネットニュースになっていたこの
ツイートをみて、思い返した。

優先席を作らなくても
高齢者や妊婦さんや体調悪い人が譲ってもらえるようになったら1番理想かなと思う。
車両によって、優先席ないとこもあるし、探すことがまずめんどくさいときもある。

現実的には疲れて余裕ない人多いし、今の環境なら必要かな。

私も優先席空いてたら座るタイプの人間なので、
座ったらできるだけ寝ないように、配慮しないとな〜

子どもなりの考え方

そして13歳にもなるとでてくる、親に言わないこととか、考え方の違いとか、面白かった。
お父さんが「俺みたいになるな!ちゃんと勉強しろ!」
みたいなことを「ぼく」に言って怒ってる場面があるんだけど

「ぼく」はお父さんがそんなこというなんて、、とお父さんの気持ちを思って泣いてしまう。

自分だけの目線じゃなくて、他人の考えにもアンテナを張れるようになる、「ぼく」
大人の階段はこんなふうに登っていくのね。

まずは1を読んでから

基本母ちゃん目線のストーリーだけど、「ぼく」や父ちゃんの考えも会話でのってるし、海外の学校ってこんな感じなんだ〜と思えるのもいい。

ちなみに、2から読むのはおすすめしません。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?