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算命学余話マガジン #U101~U110

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥3,900
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記事一覧

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

¥100

『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #U110「印局の諦念と達観」/バックナンバー

 恒例の年間大予想を冒頭に掲げた前回の余話は、2016年の年干支である丙申の日に生まれた人の宿命の読み方について細かく述べたのですが、あいにく人気はいまひとつでした。既にどこかで述べた通り、占いや運命に関心のある人の命式というのには傾向があり、丙火日生まれの人がその傾向から遠いことは承知していたのですが、案の定の結果となったわけです。尤も、この丙申という自然風景の解釈は非常に算命学的なので、干支の組合せの裏に隠された意味や、星をより輝かすために必要な支援星を探るヒントとしては

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算命学余話 #U109「丙申を考える」/バックナンバー

 前回の「余話#U108玄」が命に関する重いテーマだったことと、八相局という偏った星並びの理解を深めるものだったせいか、八相官局以外の八相局への関心が集まっているのですが、「この星並びだからこうだ」という安易な飛びつきを予防するために一旦話を通常のレベルに戻します。2月4日に算命学のいう年が明けましたので、恒例の年初の「2016年大予想」を試みると共に、2016年の干支である丙申という組合せについて考察してみます。  まず2016年の大予想ですが、丙火は陽の火性なので太陽を

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算命学余話 #U108玄「八相官局と先祖の所業」/バックナンバー

 当兵(ダンピン)という言葉が中国語にある。「当たる」と書いて「何かになる、変わる」という用法は日本語では一般的でないので馴染みが湧かないが、「兵士になる」という意味である。戦前の庶民が兵士として従軍を余儀なくされた状況を日中で比較するという議論を、昔中国人の友人としていた時に出てきた言葉だ。友人は史学生であり、大学における入党勧誘を危険も顧みず断った強者でもあり、嘘まみれの社会にあって嘘を嫌う稀有な人物であった。  そんな人物と胸襟を開いた私的な歴史談義を交わしたところ、三

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算命学余話 #U107「不完全を完全に近付ける」/バックナンバー

 ニコライ・リーリンの顔が怖すぎる件。前回余話#U106冒頭で取り上げたロシア系イタリア語作家ニコライ・リーリン(このペンネームはロシア語発音に倣ってリーリンと表記します)のプロフィールを検索したら、刑務所で撮られるような凶悪な顔写真が映し出されて仰天した。映画化された自伝小説『シベリアの掟』は彼の少年時代を描いた作品だったため、やんちゃとはいえ健康な未成年の荒削りな正義感の描写からなんとなく丸い風貌を想像していたのだが、とんでもない。成人した本人の顔はハリウッド映画でやられ

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算命学余話 #U106「守護神帝王と忌神帝王」/バックナンバー

 ロシア移民のニコライ・リリンがイタリア語で書いた自伝小説『シベリアの掟』(原題『シベリア流教育』)が発表されたのは2009年で、当地でベストセラーとなった後の2013年、イタリアを代表する映画監督サルヴァトーレスによって映画化された。日本では『ゴッド・オブ・バイオレンス シベリアの狼たち』の邦訳で公開されたようだが、私はこのロシア語吹き替え版を先に見てから原作を読んだ。両者の違いは明らかで、これはとりもなおさずイタリア人とロシア人の価値観及び美意識の差であると認識している。

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算命学余話 #U105「過ぎたるは及ばざるが如し」/バックナンバー

 年末になると日本はマスメディアに限らず「今年一年を振り返る」という恒例のルーティーンに染まる。報道は今年世間を騒がせた事件などをランキング形式で並べ出し、今年活躍したスポーツ選手のファインプレーや今年亡くなった著名人などをメドレー編集して放映する。身近な例では忘年会に参加して、一年を総括したり労ったりする文句を音頭にみんなと乾杯する。年が明けたら明けたで新年の抱負とかを述べ合ったり、一年の目標を立てたり書き初めをしたりする。これは勤勉で健忘症な日本人の特徴であり、余所の国で

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算命学余話 #U104「守護神#5 乙×春」/バックナンバー

 今年もはや年の瀬。さまざまな事件がありましたが、マンション杭打ち偽装事件では興味深い話が聞こえています。記者らが事件を取材するうちに、他のマンションでも住民が傾きに気付いて建設会社や不動産会社に説明を求めるという事態がしばしば起こっていることが判明したのですが、その多くがうやむやになって表沙汰にされずに消滅したというのです。その原因は不正を行った悪徳業者にもありますが、購入した住民にもある。住民が傾きや手抜き工事を訴えると、担当者は「あまり声高に訴えるとお宅の資産価値が下落

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算命学余話 #U103「ゲゲゲの水草処世術」/バックナンバー

 『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者である漫画家、水木しげる氏が先日93歳で亡くなりました。ラバウルで左腕を失い、復員後もドタバタした貧困生活が続いた末の鬼太郎ブーム到来は、ようやく40代になってからの遅咲き人生でした。その妖怪じみた飄々とした人柄の底には、目に見えない世界や力の作用に対する人間の無力無能や、それらに翻弄されて自分を見失う人とそうでない人とを見分ける確かな目がありました。算命学は善悪を論じませんが、水木氏の認識する妖怪論もまた善悪は浮遊しており、結論を下すこと自体ナン

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算命学余話 #U102「知性とは人間性である」/バックナンバー

 人間性に問題ありとの評価が定着しているにもかかわらず、橋下大阪市長率いる維新の会が大阪府知事選と市長選に勝利しました。政治家の中には、大阪の二重行政の非合理性解消を叫ぶ橋下氏の政治的センスを称えて、その人間性の欠陥については目をつぶろうとする向きもあるようですが、算命学者は目をつぶったりはしません。その低俗な人間性をガン見です。今回の余話のテーマはここです。  すこし前には、日本の大学の文学部や文系学部を縮小して、代わりに国際競争力を高めるための理系・実務学科を拡大すべし

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算命学余話 #U101「原因はある、知らないだけ」/バックナンバー

 わが国の政治を運営している与党自民党の活動費の内訳は、政党助成金のほか団体からの政治献金が大きい。その大口筆頭は医療界なので、医療団体にとって都合の悪い政策は取らないし、都合の悪い報道も抑制される、というのは想像に難くない。内海聡医師が糾弾するのは、そうした政治と医療の癒着の陰で国民が余計な医療費を搾り取られているのみならず、もともとあった健康を曲がった医療によって阻害され、苦しんで死ななければならないという現状である。  私は子供の頃から医者が嫌いだったが、それは治療して

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