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うぐいすボールとエゴ

 泥棒猫です。

 彼は今日、大阪に出張だった。今週は特に忙しそう。今日だってトンボ帰りだ。

 忙しいの分かってるけど「新大阪のエキマルシェで、うぐいすボール買ってきて欲しいな〜」と頼んでみた。

「何それ?時間あったら探してみるよ。でもJRの乗り換えないんだよなー」

「時間あったらでいいよ」


買ってきてくれるかなー?ワクワクしながら待ってみる。


商談終わって新大阪に向かってると連絡が入ってしばらくして。

「何味がいいの?」

ってメッセージが届いた。やったーーー!ホントに買ってきてくれるんだ。嬉しい。

うぐいすボールが嬉しいんじゃなくて(もちろん嬉しいけど)、これで会えるのが嬉しい。


ところが・・・

 「家にも同じ店で買ったけど良かったかな😓」と。

 「ん?もちろん。限定で、出来たてサクサクで美味しいんだよ〜」とは送ったけどね。大人だから。まあ、会うときもう一つ紙袋をぶら下げてるんだから言わなかったとしても私にバレバレだもんね。まあいいけどね。私が教えたお土産を奥さんに買って帰っても。

 でもちゃんと分かってるんじゃん。それが結構イヤだろうなーっていうこと。

 まあいいや。家庭があるってそうゆうことだもんね。


 

 さて、無事にうぐいすボールはもらった。まだ当分はマズイので、会えても30分程度だ。それでもなんとか頑張って2人、時間を盗むみたいにして会う。そして誰も聞いてなくても小声になる。

「会いたかった・・」

「ごめんね、100%俺のエゴだけど、他の誰かのものになるのはイヤだ」

「そばにいて欲しい。俺だけしか見ないで欲しい。」

と。


 そうだね、あなたのエゴだね。でも私も相当なんだよ。

 だってまだずーっとこの関係を続けていきたいんだもん。手を離すつもりないんだもん。



ところで関東の方には、うぐいすボールわかるのかな?

 パンダみたいなアラレです。おばーちゃんちでたべるようなお菓子。それの限定商品が新大阪にはあるのでした。




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