母娘でハマった内田康夫の旅情ミステリー
泥棒猫です。
ゆかりのある場所が舞台だと、本屋さんでつい手に取ってしまう。
30年前から内田康夫旅情ミステリーに、母娘でハマっている。
きっかけは新聞の書評欄で紹介されていたから。その時すでに「あの浅見光彦の最新刊」という紹介で、え?そんな有名な探偵なのかな?って思い本屋さんへ。そしたらズラーっとたくさん出ていた。
どれを買おうか、新聞に載っていた最新刊(なんだったか、もう忘れてしまった)にしようか、それとも。
と文庫本の解説を読んでいたら。後鳥羽伝説殺人事件は広島県が舞台ではないですか!ここなら知ってる地名がたくさん出てくるよね。これにしよう、と購入。
これが大正解。
浅見光彦初登場の巻だった。知らずに買うという‥。
そして後に生きてくる伏線がいっぱい。
まず浅見光彦が旅雑誌のルポライターということ。そして独身の33歳。この設定が絶妙。さらにお兄さんが警察のエリート官僚。お母さんは厳しくて、光彦は頭が上がらない。これでもう役者が揃った。
母に薦めたら、とても気に入って母娘で競うように出てる本を買いこんで、読み漁ったなぁ。
一通り読んだら、新刊を待つ日々。
内田康夫先生はお亡くなりになり、新刊はもう出ないのが残念だ。
数ある中で、好きな話はこれです。
これも広島が舞台。そうゆう贔屓目もある。もちろん。でもそれを差し引いても、すごく感動的なエンディング。
多分、内田康夫先生のバックボーンというか大きな信念。それは全ての話にあるんだけど、大義と愛、みたいな。それが前面に出ている話が好きだ。
そしてもう一つ。
浅見光彦のお兄さんのお嫁さん、つまり義姉が修学旅行で訪れた宮島。そのときの一枚の写真がキーワード。
宮島、そしてお隣の山口県岩国市にも行きたくなる話です。
母とは、本の話をすることが多い。
時々、身内ならではの重さやわがままで喧嘩もするけど、読書の趣味が母娘で合うというのはとてもいいものだ。
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