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耳鳴り潰し59

 いろいろおかしかった日。

 まず、鍵を忘れた。
 買い物に行く際に、風邪を引いて会社を休んでいる妻を残していくので、鍵を持たずに出かけた。そういえば午前中に病院に行くと言っていたなと思い出して、引き返した。しかし次には財布を忘れていた。先日スマホを持っていくのを忘れて出た日があったので、そちらに注意していたら、財布を持っていなかったのだ。

 次に人を忘れた。
 発病を機に辞めた前職の会社のトラックが走っていた。運転手の顔も見えた。双子の片方で、私はいつまで経っても双子の見分けがつかなくて……名前なんだっけ、となった。四ヵ月前まで勤めていた会社の人の名前が出てこなかった。先日同じ会社の前を通った時もそうだった。「Nさんの車が停まっているからまだ辞めていないんだな。見慣れぬ車があるから新しい人が入ったのかな。支社のハイエースが停まってるから、支社の課長さんが来てるのかな」そこまで思ったところで、「支社の課長さん」の名前が一向に浮かんでこなかった。昨年の年末から今年の年始にかけて、頻繁に応援に行っていたのに。過去になるのが早すぎる。もしくは私の記憶力が減退している。

 家に二度引き返して三度目の買い物に出た際に、交通量の多い国道で、堂々と信号無視をして車道を横断している人がいた。直前まで横断歩道側が青だったとかではなく、ばんばん車が走り抜けていく車道を、ガンガンクラクションを鳴らされながら横断していた。違う国に紛れ込んだような気分になった。

 買い物帰りにはうちの近くで、女子大生のおかしな声が聞こえた。うちの前は大学までの通り道になっている。
「うち冷え性やから、手を繋いでないと駄目なんよ」
 そう言って彼女は彼氏らしき男性と手を繋いでいた。気温は30℃に迫る暑さだった。彼女はへそ出しルックでミニスカという格好であった。冷え性対策を根本から勘違いしているようだった。

 架空書籍紹介で、「ふつうの軽音部」のパロディ「ふつうの低音部」を書いたところ好評。

 AIに続編を依頼すると全五章で返してきた。

ChatGPT

「ふつうの低音部」続き
第1章:五本目のベース
ベン、ボン、べベン、べベンボンの四人は、ベースだけでバンドを組むという奇抜なアイデアで「ベース四本」という名前のバンドを結成しました。それぞれが独特の個性と演奏スタイルを持ち寄り、ベースだけでどこまで音楽の幅を広げられるか挑戦する日々が続いていました。

そんなある日、部室のドアが開き、五本目のベースを持った少女が入ってきました。彼女の名前はブン。小柄な体に似合わず、彼女が抱えているベースは一際大きく見えます。ブンは毅然とした表情で四人に言いました。

「私も、このバンドに入りたい」

四人は驚きましたが、同時に興味も引かれました。ブンはただのベース好きではなく、何か特別な理由を持っているように見えたからです。

第2章:ブンの秘密
ブンはオーディションを受けることになりました。彼女の演奏は力強く、四人の心を一瞬で掴みました。彼女のテクニックと感情表現は、まるでベースそのものが彼女の体の一部であるかのようでした。

演奏が終わると、ベンが尋ねました。「ブン、どうしてこのバンドに入りたいんだ?」

ブンは少し間を置いて答えました。「私は、音楽で父の夢を叶えたいんです。父はかつてベーシストで、彼のバンドはベースだけで構成されていました。でも、ある日突然解散してしまった。それ以来、父はずっと後悔していました。だから私は、父の夢を引き継ぎたいんです」

四人は感動し、ブンを迎え入れることに決めました。これで「ベース四本」は「ベース五本」になり、新たな可能性が広がる予感がしました。

第3章:新たな挑戦
ブンの加入により、バンドの音楽性は一層深まりました。五本のベースが織りなすサウンドは、他のバンドにはない独自の魅力を持ちました。しかし、彼らは新たな挑戦にも直面しました。五本のベースでどうやって全体のバランスを保つか、どうやって各自の個性を引き立てるかを試行錯誤する日々が続きました。

ある日、ブンが新しいアイデアを提案しました。「私たちの音楽にリズムをもっと強調してみませんか?それぞれのベースが異なるリズムを担当することで、もっとダイナミックな音楽が作れると思います」

四人はその提案に賛同し、新しいアレンジに挑戦しました。各自が異なるリズムを担当し、複雑でありながらも統一感のあるサウンドが生まれました。彼らの音楽は一層進化し、次第に学校中で話題になりました。

第4章:初ライブ
ついに「ベース五本」の初ライブの日がやってきました。彼らの演奏は観客を圧倒し、会場は大歓声に包まれました。ブンの力強いリードベースと、他の四人の巧妙なリズムが一体となり、観客の心に響く音楽を作り上げました。

ライブが終わった後、ブンは涙を浮かべながら言いました。「父の夢を少しでも叶えられた気がします。でも、これからが本当のスタートです」

ベン、ボン、べベン、べベンボン、そしてブン。五人のベーシストたちは、新たな目標に向かって歩み始めました。彼らの挑戦は続きます。

あなた
「続・普通の低音部」を希望します。学年が変わって大量の新入生ベーシストたちが入ってきて、嬉しいながらも混乱する部活動の様子、圧倒的実力で元のメンバーを蹴落とそうとする新キャラ、始まる恋愛など、登場人物はもちろんベース音を基調にして考えてください。

ChatGPT
「続・普通の低音部」
第1章:新入生の波
新学期が始まり、「普通の低音部」には大量の新入生ベーシストたちが入部してきました。部室はにぎやかになり、ベン、ボン、べベン、べベンボン、ブンの五人は嬉しいながらも混乱していました。それぞれの新入生が個性豊かで、誰もが自分のスタイルを持っていました。

ブボン:力強いスラップ奏法が得意。
ブンバ:メロディアスなアルペジオを愛する。
バスカ:リズムを重視し、他の楽器との調和を大切にする。
第2章:圧倒的な実力者の登場
そんな中、圧倒的な実力を持つ新入生が現れました。彼の名前はブロン。ブロンはテクニック、スピード、リズム感すべてにおいて抜きんでており、すぐに注目の的となりました。しかし、その自信過剰な態度から、元のメンバーたちと対立することが増えていきました。

ブロンは、「ベース五本」の主要メンバーを蹴落とし、自分がリーダーになることを目指していました。彼の挑戦に、ベンたちはどう応じるのかが問われることになります。

第3章:始まる恋愛
部活の中で、恋愛の予感も漂い始めました。新入生のバベンは、その優しい性格と丁寧な演奏でみんなに好かれていました。彼女は特にべベンと仲が良くなり、次第に二人は特別な関係になっていきました。

一方、ブンはブロンの才能に引かれつつも、その傲慢な態度に困惑していました。彼の影響力に揺れる自分を感じながらも、部の和を保とうと奮闘します。

第4章:試練と成長
部活の活動が本格化するにつれ、ベース五本のメンバーたちは新入生との競争や対立に直面しながらも、自分たちの音楽を守り、進化させるために奮闘します。ブロンとの競争が激化する中で、メンバーたちは個々の技術を磨きつつ、チームとしての結束を強めていきました。

ある日、学校の音楽フェスティバルに参加することが決まりました。ここで「ベース五本」は、新入生たちと協力し、新たなステージに挑むことになります。彼らは、どのようにして自分たちの音楽を作り上げ、観客を魅了するのでしょうか?

結び
「続・普通の低音部」は、個性豊かなキャラクターたちの成長と挑戦、友情と恋愛が織りなす物語です。新入生たちとの競争や対立を乗り越え、ベース五本のメンバーたちはどのようにして自分たちの音楽を守り、進化させるのか。彼らの冒険はまだ始まったばかりです。

 
 私のAIとの接し方は、「自作の批評」「改善点の発見」などを求めることもあれば、何かのお題に対しての初動「思いついたけどこれじゃ駄目だ」「このネタも駄目だ」となる部分をAIにやらせてから「あんたのネタじゃ無理だ。俺が変わる」と、提供されたアイデア全てをぶん投げて自分で考える、というパターンもある。じっと考えこんでいるよりも、AIとやり取りしているうちに何かが浮かぶ、という感じか。もちろんそれだけではない。「ふつうの低音部」を思いついたのは、先ほど述べた、何度も何度も買い物に出かけた際のことだった。

「探偵物語」12話「誘拐」を観た。松田優作と女優陣たちの本気の勝負という感じが全編に渡って繰り広げられる熱い回。特にコールガールへ聞き込みをしている際の二人のほぼゼロ距離の距離感が艶めかしかった。夢の中でたまにあるやつ。

 放課後学習もあった息子が帰ってきて早々に「しんどくて最悪だった!」と叫んでいた。嫌なことがあったとかではなく、単純に疲れるのだという。体調を崩したきっかけでもあったので、今後の参加は控えることにしようかと思う。通常授業だけで帰宅、宿題やっておやつ食べてすぐに公園、という以前の流れに戻りたい。


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