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架空書籍紹介(15冊目~21冊目)

15冊目「デニス・ヒッピー」

デニス・ホッパーに憧れ、なおかつヒッピー文化に傾倒している少年が「デニス・ヒッピー」を名乗り、自分を変えていく物語。破れたズボンを持っていなかったので自分でズボンを破り、親と衝突するデニスは、親友「ピーキー・ホンダ」と旅に出る。

※ニッポンお風呂バンド「デニス・ヒッピー」はこちら。(山下チンイツは泥辺の別名義)


16冊目「俺はもう栓抜きを拾わない」

地面に落ちている物をすぐに拾う癖のある人の話。まだ肉のついている動物の骨を拾ったりもする。「俺はもう二度と拾わない」と誓っても、無意識のうちに栓抜きを拾ってポケットに入れたりする。ある殺人事件の証拠を拾ってしまったことから大変なことに。


※ニッポンお風呂バンドの四ツ丸先生のオフ会での「落ちてた栓抜き拾った」エピソードから。

17冊目「ランディ物語」

ランディ・ローズに憧れて自らランディを名乗り始めたっ少年だったが、事故で手を負傷してギターを諦める。彼は口述筆記で「ランディになりたかった少年」の物語を語り続ける。やがてそれはブルースとなり、各国語で歌われることとなるが、それは彼の死後の話。

※「探偵物語」を観てる最中なので。

18冊目「声がら集め」

蝉の抜け殻を集めた少年時代を思い出していた男は、そこら中に何かの抜け殻が落ちていることに気付く。空の金魚鉢に残された金魚の抜け殻を始めとして、どこかに消えた野良犬の抜け殻、行方不明になった人々の抜け殻。声だけが残った「声がら」を頼りに男は恋人を探す。

※シロクマ文芸部「声がら」とはまた別のお話。

19冊目「死覚過敏」

聴覚過敏、視覚過敏、触覚過敏が進行して、人の死や死の気配に過敏になってしまった人たちの話。肉親や友人の死に敏感になるだけでなく、ニュースで知る人の死や、自然豊かな公園の生態系にも過剰に反応してしまうようになることもある。虫が無数の死に見えるという。

※聴覚過敏になってしまっているので、いろいろな過敏症状が気になって。

20冊目「架空書籍紹介後」

架空の書籍の粗筋を紹介し続けていた男は、自分の架空書籍などより遥かにとんでもない粗筋の小説に出会う。その小説を紹介するが、架空書籍としか思ってもらえず、作品の実在を証明するために作者に会いに行く。しかし作者はカフカの城に住んでおりたどり着けない。

※前野ひろみち「ランボー怒りの改新」(「満月と近鉄」収録)を読んで出てきた感想。

21冊目「終わらない歌が終わらないので」

パンクロッカーが「終わらない歌」の演奏を終わることなく繰り返すために、帰れなくなった演奏者、観客、ライブハウス従業員それぞれのドラマを集めた短編集。終わらない歌が終わらないことによって救われる人々。新曲「始まりの歌」は始まらない。

※GEZAN「Absolutely Imagination」の歌詞「終わらない歌が終わったから暗闇なんだ現在」を聴きながら。


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