穂高 トモ子

アラカンでリケジョの元会社員です。ピアノは全くのアマチュアですが、「鍵盤上で度数をひと…

穂高 トモ子

アラカンでリケジョの元会社員です。ピアノは全くのアマチュアですが、「鍵盤上で度数をひと目で読み取ること」の簡単さと便利さはもっと知られるべきと考え、移動ドやコードに絡めてnoteにまとめています。趣味でジャズピアノを弾いています。城跡や山や温泉とドラゴンズが好きです。

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  • 丸暗記しないピアノコード / 第1集

    ピアノコード一覧などをみて、その膨大な数に圧倒されたことはありませんか? 丸暗記しなくても自分で音を見つける方法を、ここにまとめています。 (§7までは無料。みにきてね!)

最近の記事

丸暗記しないピアノコード/“度数即読″と“12音の移動ド”で歌って弾く

ピアノコード一覧などをみて、その膨大な数に圧倒されたことはありませんか? このnoteでは、ピアノコードを鍵盤上で自分で即座にみつける方法を説明していきます。ガチガチの丸暗記をしなくても、柔軟にラクにキーが押せるようになります。音楽の演奏方法についてはそれぞれの教材におまかせして、コードの構成音をパッとみつけることに主眼をおきます。 パッと、というのは、目と耳を使って感覚的にということで、以下の2つを柱とします。 ■1本目の柱 “度数即読”コードの構成音は、コー

    • §1. 度数即読して移動ドで歌って弾く5度

      『きらきら星』は、冒頭でドからソに向かって5度上がります。度数即読と移動ドで、どんな調にでも簡単に移調して弾けるのをぜひ体験してください。 なお、ドレミは移動ドで読んでいます。最初の音に対する相対的な音の高さをドレミで感じる歌い方で、例えば『きらきら星』ならどんな調でも「♪ドードーソーソー ラーラーソ〜」と歌います。カラオケのKeyの変更みたいな感覚です。 ■音程と度数 数え始める前に音程という言葉は、漠然と “音の高さ” の意味で使われることがよくありますが

      • 調号をみれば調がわかる

        調号をみれば、何の調なのかが簡単な方法で分かります。♯や♭がいくつあってもへっちゃらです。最小限のことだけ覚えればよく、丸暗記や語呂合わせは必要ありません。 その方法の説明には、階名を使います。階名というのは、調の主音を「ド」とする音の呼び方です。 (階名について詳しくは、このリンク中の『■2本目の柱 移動ドで感じて歌う』にありますが、とりあえずはこのまま以下をどんどん読んでください。) ■調号から調がわかる方法調号の♯や♭は「その音が階名で何の音になるのか」を示してい

        • 楽譜を移動ドで読む

          高校の合唱部で習った移動ドの読み方をご紹介します。少しだけ楽譜に書き込みをしますが、全部の音符にドレミをふっておく必要はありません。 そこの部では、最初の音だけ先生にピアノを弾いてもらうと、すぐに全パート一斉に移動ドで歌いました。ときどき先生にピアノで助けてもらいながらゆっくりとですが、初見の紙の楽譜からハモって合唱ができました。 声楽は、ドの音の高さが変わってもカラオケでKeyを上下する感覚で簡単なので移動ドと相性が良いようです。譜読みも、自分の歌うところだけなら単旋律

        丸暗記しないピアノコード/“度数即読″と“12音の移動ド”で歌って弾く

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        • 丸暗記しないピアノコード / 第1集
          14本
          ¥380

        記事

          ピアノまわりの固定ドと移動ド

          日本ではいま固定ドが優勢ですし、固定ドと移動ドの間には論争もあるようです。楽譜も鍵盤も「Cがド」でいちばん分かりやすくできていて、固定ドの便利さは確かにありますが、移動ドにも多くの人の耳の感覚に近い良さがあります。仲良く共存できないものでしょうか。 歴史は移動ドの方が古く、昔から使われてきたもの 移動ドは、固定ドよりもずっと昔から使われてきたと考えられ、特異なものではありません。 ドレミという読み方は11世紀頃に考案されましたが、その時代にはまだ、絶対的な音の高さを決め

          ピアノまわりの固定ドと移動ド

          §13. コード進行をなめらかににつなげる

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          §12. 他のKeyでも弾いてみましょう

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          §11. ダイアトニックコードとローマ数字表記

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          §10. 曲に合わせてコードを弾いてみましょう

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          §9. 3音のコードの転回形でアルペジオ

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          §9. 3音のコードの転回形でアルペジオ

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          §8. 基本の3音のコード

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          §8. 基本の3音のコード

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          §7. 「ドMe」で弾く不気味なメロディー

          『ゲゲゲの鬼太郎』のテーマ曲をご存じでしょうか。「♪ ゲッ ゲッ」と短3度で始まります。§5.で出てきたMeの音や、§6.の短3度の度数即読を使ってみましょう。ドMe で歌いながら弾いて、響きと鍵盤の並びに慣れてください。 ゲゲゲのホントに冒頭部分だけです。 Fi という音も出てきますが、これはちょっとおまけです。 ■『ゲゲゲの鬼太郎のテーマ』 冒頭部分Cをドとして楽譜で書くと、以下のようになります。 最後の「♪ ゲー」は、ファから半音上のFi という音です。これは

          §7. 「ドMe」で弾く不気味なメロディー

          §6. 目と耳でみつける 短3度

          前回の§5.で出てきたMeの音を使って短3度を作りましょう。ドMeは半音3個分で短3度です。ドミとの音の響きの違いを感じてください。 なお、短3度はレファやミソなどの階名でも歌えるのですが、それについては追って§11.で出てきます。ここではとりあえずドMeに集中して、鍵盤上の短3度の白黒パターンを覚えてください。 ■白鍵スタートの短3度を抽出白鍵スタートの半音3個分の短3度の組合せを見つけましょう。 白黒の組合せ ▼Cからスタートしましょう。C をドとして「♪ドレMe

          §6. 目と耳でみつける 短3度

          §5. ミ♭の音“Me”の登場

          このnoteでは、臨時記号の♯や♭の音(Key=Cで黒鍵になる音)の読み方を1個ずつやっていきますが、その中で最初に登場するのがこの“Me”です。「メ」と読みます。少しずつ慣れていきましょう。 ドMeは半音3個分で短3度となります。ドミとドMe で長3度と短3度の響きの違いが歌えて、とっても便利なんですよ。いわゆる“バークレー式”と呼ばれている音の読み方に準じています。 ■ミの♭の音 “Me”はどこに?Meの音を、Cをドとして楽譜に書くと、以下のようになります。ミの半音下

          §5. ミ♭の音“Me”の登場

          §4. 目と耳でみつける 長3度

          ここから§7.まで4回にわたって3度がテーマです。コードの響きの要となりますが、鍵盤上で即読するのがちょっと難しいので、ゆっくり進めます。3度ができれば、簡単なコードが作れます。 ■長3度と短3度度数の数え方のベースには、メジャースケール「ドレミファソラシ」があり、その中に長3度と短3度がセットで存在しています。 連続した3個の白鍵の並びに着目 Key=C(ハ長調)のメジャースケールは白鍵だけでわかりやすいので、まずはとりあえず、Key=Cで考えましょう。連続した3個の

          §4. 目と耳でみつける 長3度

          §3. 目と耳でみつける 完全4度

          ここからは度数を1個ずつやっていきます。 4度からいきましょう。 『ほたるの光』や『アメイジング・グレイス』の冒頭は、(階名で)ソからドに4度上がります。そういう曲は、しみじみとした感じのものが多いと思います。4度に慣れてきたら、自分でもさがしてみてください。 ■白白の4度の組合せまず、白鍵だけの4度の組合せを考えましょう。 Cからスタートして数えるとFは4個目の白鍵です。完全4度といい、半音では5個分となります。これは『ほたるの光』の冒頭と同じです。CーFで「♪ ほ

          §3. 目と耳でみつける 完全4度