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§4. 目と耳でみつける 長3度
ここから§7.まで4回にわたって3度がテーマです。コードの響きの要となりますが、鍵盤上で即読するのがちょっと難しいので、ゆっくり進めます。3度ができれば、簡単なコードが作れます。
■長3度と短3度
度数の数え方のベースには、メジャースケール「ドレミファソラシ」があり、その中に長3度と短3度がセットで存在しています。
連続した3個の白鍵の並びに着目
Key=C(ハ長調)のメジャースケールは白鍵だけでわかりやすいので、まずはとりあえず、Key=Cで考えましょう。連続した3個の白鍵の並びに着目します。
![](https://assets.st-note.com/img/1661912950494-rO7n0h4pAf.png?width=800)
白鍵の並びの中に、半音4個分または半音3個分の2種類の3度があり、それぞれ長3度、短3度と呼びます。Cメジャースケールの中の連続した3個の白鍵の両端は、必ずこのどちらかとなります。
これを、他のKeyにも拡げてみましょう。それには、メジャースケールの7音を半音何個分か一斉に移動させます。… すると、黒鍵が入り混じりながらも、やはり長3度、短3度がスケールの中に存在します。
このうち、この§4.では長3度についてやっていきます。
■白鍵スタートの長3度を抽出
白鍵スタートの、長3度の組合せを見つけましょう。
白白の組合せ
▼Cからスタートします。Cから3個目の白鍵はEで、半音4個分の長3度です。
Key=C(ハ長調)の階名でドミです。
![](https://assets.st-note.com/img/1662242253862-MHETUUoILb.png?width=800)
Keyを変えれば、ファラやソシ とも読めますが、それはまた追ってやっていきます。ここではドミで、鍵盤の景色に慣れましょう。
いろんな調でドレミを弾いてミをみつける
![](https://assets.st-note.com/img/1680684427771-eSuRjdzl7h.png?width=800)
ドレが全音、レミも全音 → するとドからミは長3度
▼譜例4−1をいろんな調に移調して、ドに対応するミの音をみつけていきましょう。
白黒の組合せ
▼Dからでは、どうでしょう。3個めの白鍵はFで、途中に黒鍵の切れめがあって、半音1個分少ないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1662242609846-u2bPco5i9N.png?width=800)
「♪ ドレミ 〜 」と弾くには、もう一つ隣のF♯まで指を伸ばします。
![](https://assets.st-note.com/img/1662242730914-VvCD4P3hRN.png?width=800)
これで半音4個分の長3度となります。
▼スタートのドの音を さらに E、F … B と順番に変えていって、それぞれミの音をみつけてください。
■鍵盤の山と谷で、大づかみに
ここまで、「♪ ド、レ、ミ」と音を積み上げるようにして長3度をみつけてきましたが、ここでは鍵盤の山と谷の視点で大づかみに考えましょう。度数を即読するのに役立ちます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680566039098-2NrhSYge9d.png?width=800)
▼白白の長3度は、1つの山脈の中におさまります。
![](https://assets.st-note.com/img/1680653698082-dg2DK7yenG.png?width=800)
▼山脈をはみ出した場合は、谷間のところでキー1個分少なくなるので、半音上げて白黒になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1681106803911-IKDCmifidD.jpg?width=800)
なので結局、谷間を越えて、2つの山脈にまたがる形になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1680748465892-KQMkeMBwuz.png?width=800)
▼ A、Bからの長3度も、上と同様に白黒です。鍵盤の山谷と色の関係は以下のようになります。
白鍵スタートの長3度は、
1つの山脈の中におさまると、白白
2つの山脈にまたがると、白黒
数えてみましょう
▼ここまでの話をふりかえって、白鍵スタートの長3度の組合せを数えてください。
白白の組合せ ( )組
白黒の組合せ ( )組
白白の長3度の組合せを、Key=C(ハ長調)の階名ですべて書き出しましょう。全部で何組ありますか。
( )
( 組)
■黒鍵スタートの長3度を抽出
譜例4-1で、スタートのドの音を、黒鍵の D♭、E♭、G♭、A♭、B♭ と変えていって、対応するミの音をみつけましょう。
黒黒の組合せ
みつけやすい黒黒から始めます。
▼ G♭-B♭は唯一の黒黒の長3度です。1つの山脈の中におさまって、きれいな形です。
![](https://assets.st-note.com/img/1680676787465-s6f6FV4hvq.png?width=800)
黒白の組合せ
▼ 上記以外の黒スタートは、すべて黒白です。谷間を超えて、2つの山脈にまたがる形です。
![](https://assets.st-note.com/img/1680749225904-hLVLSRdssW.png?width=800)
▼A♭、B♭からも、同様です。
数えてみましょう
▼黒鍵スタートの長3度の組合せを、お手元の鍵盤で数えてください。
黒黒の組合せ ( )組
黒白の組合せ ( )組
▼ここまでの鍵盤の山谷と色の関係をまとめて、以下の( )に言葉を入れてください。
長3度は、
( )の山脈の中におさまると、白白・黒黒
( )の山脈にまたがると、白黒・黒白
■長3度で弾く『もういいかい』
長3度で、わらべ歌の『もういいかい』を弾いてみましょう。
『もういいかい』 歌詞とドレミで
♪ もういいかい まぁだだよ〜
♪ ドーミーレー ドーミミレ〜
ドミが長3度、ミレは全音です。白鍵、黒鍵いろんなキーからスタートして、歌いながら弾きましょう。
《練習メニュー》 長3度
長3度を歌いながら弾きましょう。完全5度や完全4度のときと同じようにやって、度数と鍵盤の景色を目に馴染ませてください。
弾き方1 「♪ドーミー」または「♪ミードー」と階名で歌いながら同時にピアノで弾く。
弾き方2 ピアノで最初の音だけを弾き、それを基準にして歌う。それから、ピアノで弾いて音を確認する。
⒈右手白鍵スタートで ♪ドーミー
![](https://assets.st-note.com/img/1662246802042-gQLAyb67BY.png?width=800)
▼C のキーに右手親指をのせドとする。そこから長3度上をミとし、♪ドーミーと歌いながら親指と中指で弾く。
▼親指を D、E、F、G、A、B と順次移動させ、同様に弾く。
白黒の組合せは、少しキーが遠くなるので、その感じに慣れましょう。スマホやタブレットのバーチャルキーボードでなく、ぜひ、リアルな鍵盤で感覚をつかんでください。
2.右手黒鍵スタートで ♪ドーミー
![](https://assets.st-note.com/img/1662257313046-9G1HIdsE9N.png?width=800)
▼D♭ のキーに右手親指をのせドとする。そこから長3度上をミとし、♪ドーミーと歌いながら親指と中指で弾く。
▼親指を D♭、E♭ 、G♭、A♭、B♭ と順次移動させ、同様に弾く。
3.左手で ♪ドーミー と ♪ミードー
![](https://assets.st-note.com/img/1662257617199-z6Z8fyOPnw.png?width=800)
Cからスタート
▼C のキーに左手小指をのせドとする。そこから長3度上をミとし、♪ドーミーと歌いながら小指と中指で弾く。
▼小指を C、B♭、A♭、G♭、E、D と順次移動させ、同様に弾く。
▼同じ指の配置で、♪ミードーも弾く。
![](https://assets.st-note.com/img/1662257640920-rd07txfwJv.png?width=800)
Fからスタート
▼小指を F、E♭、D♭、B、A、G と順次移動させ、同様に弾く。
上記の左手の練習で、Cから6パターン、Fから6パターンの計12の全部がやれたことになります。長3度がみえるようなってきたでしょうか。
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