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§3. 目と耳でみつける 完全4度
ここからは度数を1個ずつやっていきます。 4度からいきましょう。
『ほたるの光』や『アメイジング・グレイス』の冒頭は、(階名で)ソからドに4度上がります。そういう曲は、しみじみとした感じのものが多いと思います。4度に慣れてきたら、自分でもさがしてみてください。
■白白の4度の組合せ
まず、白鍵だけの4度の組合せを考えましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1646727343489-09eHUaTGeG.png?width=800)
Cからスタートして数えるとFは4個目の白鍵です。完全4度といい、半音では5個分となります。これは『ほたるの光』の冒頭と同じです。CーFで「♪ ほーたーるの〜」と歌えますよね。
そして、スタートの音を、D、E … と順番に変えていくと、どれもそこから4個めの白鍵が完全4度になります。白白の組合せで、「♪ ほーたーるの〜」と歌えるはずですよ。
1個だけ例外がFーBです。半音6個分で、増4度という4度の仲間です。弾いてみると何だか不安な響きがします。これについては第2集でお話しします。
ここでは、完全4度に焦点を当ててやっていきます。
■完全4度の組合せを抽出
次に、白鍵、黒鍵をまじえて完全4度の組合せを抽出しましょう。半音単位で5個分のものをさがします。
![](https://assets.st-note.com/img/1653553964012-zBKboreASq.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1646558236092-oGywJhbyGZ.png?width=800)
白黒は、上記の2組だけです。間に鍵盤の谷間がないので、間隔がやや詰まった感じがします。
完全4度の組合せを数えましょう。白白、黒黒がほとんどなのは完全5度と似ています。お手元の鍵盤で数えてください。
白白の組合せ ( )組
黒黒の組合せ ( )組
白黒・黒白の組合せ ( )組
白白の完全4度の組合せを、Key=C(ハ長調)の階名ですべて書き出しましょう。全部で何組ありますか。
( )
( 組)
記号「 ' 」はオクターブ上または下の音
階名は通常、1オクターブのド〜シの範囲内ですが、範囲からはみ出す場合は、
例 ド' 右側の' は、オクターブ上のド
例 'ソ 左側の' は、オクターブ下のソ
で表します。ただし、楽譜や鍵盤図がある場合は、そちらにしたがいます。
この記号は、以下の本から借用させていただきました。
『ジャズ ソルフェージュ 1、2 ジャズ・ミュージシャン ボーカリスト
作曲のための移動ド ソルフェージュ(12音)とイヤー・トレーニング』
宇野重行 (著、編集) 出版:UNOジャズレッスン
■完全4度と完全5度は裏がえし(転回形)
例えばCからGは完全5度ですが、Gから上のCの音までは完全4度です。このように、オクターブ上下させて音を並び替えたものを転回形と言います。それらは互いに転回形となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1653176230352-bHjpziDDbw.png?width=800)
転回形どうしは、白鍵黒鍵の色の組合せが同じになります。
(例:CーGは白白、GーCも白白)
■完全4度を歌いながら弾く
『ほたるの光』の冒頭を階名で書くと、先ほどの記号「 ' 」を「ソ」の左上に付けて、
『ほたるの光』 冒頭部分
♪ 'ソー ドードドー ミー レードレー
ほー たーるのー ひーかーありー
出だしのところを、このあとの練習の中で弾いてみましょう。
《練習メニュー》 完全4度
完全4度を歌いながら弾きましょう。完全5度の時と同じようにやってください。
弾き方1 「♪ドーファー」「♪ ほーたーるのー」「♪ 'ソードードドー」などと歌いながら同時にピアノで弾く。
弾き方2 ピアノで最初の音だけを弾き、それを基準にして歌う。それから、ピアノで弾いて音を確認する。
⒈右手白鍵スタートで ♪ドーファー
![](https://assets.st-note.com/img/1663234753566-npQVRkUFyN.png?width=800)
▼C のキーに右手親指をのせドとする。そこから完全4度上をファとし、♪ドーファーと歌いながら親指と薬指で弾く。「♪ 'ソードー」とか「♪ほーたーるのー」でも適宜やってみる。
▼親指を D、E、F、G、A、B と順次移動させ同様に弾く。
2.右手黒鍵スタートで ♪ドーファー
![](https://assets.st-note.com/img/1663232238346-bXkgGVzai6.png?width=800)
▼親指を D♭、E♭、G♭、A♭、B♭と順次移動させ同様に弾く。
3.左手で ♪ドーファーと♪ファドー
![](https://assets.st-note.com/img/1663234087320-GiqmnzbJJm.png?width=800)
Cからスタート
▼C のキーに左手小指をのせドとする。そこから完全4度上をファとし、♪ドーファーと歌いながら小指と人差し指で弾く。
▼小指を B♭、A♭、G♭、E、D と順次移動させ同様に弾く。
▼同じ指の配置で、♪ファードーも弾く。
![](https://assets.st-note.com/img/1663232691269-mY3qfHM4ti.png?width=800)
Fからスタート
▼小指を F、E♭、D♭、B、A、G と順次移動させ同様に弾く。
4.左手で ♪ ドー 'ソードー
![](https://assets.st-note.com/img/1696315825760-vb9bZmOg7N.png?width=800)
▼C のキーをドとする。そこから完全4度下をソとし、♪ドー'ソードーと弾く。指は、人差し指と小指。ベースを弾いているようなつもりで弾くと楽しいかも。
▼人差し指のドを B♭、A♭、G♭、E、D と順次移動させ同様に弾く。音が低くなりすぎたら、適宜、オクターブ上に移動する。
左手人差し指で F からドー'ソードー。 全音ずつ下げていき計6組を弾く。
▼人差し指のドを F、E♭、D♭、B、A、G と順次移動させ同様に弾く。
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