見出し画像

フィンガーヨガの基本「ハスタ・ムドラ」

こんにちは!伸びしろが、万里の長城ぐらいあるドラオです。

今回は、フィンガーヨガ(ムドラ)に取り組んでいくための「基本のかたち」について解説します。


あらためて、ムドラってなに?

ムドラは、ヨガで行う手を使ったポーズのことです。

指先を合わせたり、手のひらを重ねたりすることで、体のエネルギーの流れを変えたり、心身のバランスを整えたりする効果があります。

いうならば、体のスイッチをオン・オフしたり、ボリュームを調整したりするようなイメージです。

日本では「印」(いん)とも呼ばれています。

出典は、この教科書「ムドラ全書:108種類のムドラの意味・効能・実践手順」です。

の記事はAmazonアソシエイトプログラム参加しています。

まずは、一番簡単なハスタ・ムドラ(手のムドラ)から始めてみましょう。

ハスタムドラは6種類。
両手のそれぞれの同じ指先を合わせるだけです。


指を変えることで、意識が集中する体の部位が変わっていきます。

例えば、小指同士を合わせると、おしりの筋肉に意識が集中し、まるでその部分をそっと押されているような感覚を感じるかもしれません。

薬指同士を合わせると、お腹のあたりに意識が集中し、まるで温かいお湯で包まれているような感覚を感じるかもしれません。

親指同士を合わせると、首の後ろに意識が集中し、緊張がほぐれていくような感覚を感じるかもしれません。

全ての指を合わせるハーキニー・ムドラは、体のエネルギーを一気に解放するようなポーズです。

指を変えながら色々な体の部位を探検したら、最後にハーキニー・ムドラ(下の記事の6番目です)でパワーチャージしてみましょう!

体中にぎゅっと力がみなぎってくるような感覚を感じませんか…。

ハスラ・ムドラ(基本の6種類)のジェスチャーが楽にできるようになったら、他のムドラにも、どんどん挑戦してみてくださいね。

ムドラを続けていると、体が温かくなったり、心が落ち着いたりするなどの効果を感じるようになってきます。

最初は短時間から始めて、徐々に時間を長くしていきましょう。
焦らず、自分のペースで続けることが大切です。

6つの基本形をそれぞれ解説します

①小指のムドラ:カニシュタ・ムドラ

小指のムドラ:カニシュタ・ムドラ

このムドラの主な効能

  • 身体感覚を高める

  • 骨格系を健康にする

  • ストレスを軽減し、血圧を下げる

  • 排泄機能を調える

ムドラの実践手順

  1. 手のひらを体側に向け、みぞおちの前で両手を保つ。

  2. ゆっくりと小指の指先を押し合わせ、ほかの指は力を抜いて内側に丸める。

  3. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘を体から離す。

  4. 前腕を地面と平行に背筋を自然に伸ばす。

前回の記事、腰痛など背中の痛みの症状を和らげるアヌダンディ・ムドラに似ているのにお気づきでしょうか?

アヌダンディ・ムドラ

アヌダンディ・ムドラ(腰痛)は親指を握っています。
カニシュタ・ムドラ(小指)は親指を手のひらから出して小指に集中します。


②薬指のムドラ:アナーミカー・ムドラ

薬指のムドラ:アナーミカー・ムドラ

このムドラの主な効能

  • 自己治癒力を高める

  • 生殖器系と泌尿器系の健康を支える

  • 親密な関係を健全に育む

  • 依存症や共依存関係を克服できる

ムドラの実践手順

  1. 手のひらを体側に向け、みぞおちの前で両手を保つ。

  2. ゆっくりと薬指の指先を押し合わせ、ほかの指は力を抜いて内側に丸める。

  3. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘をやや体から離す。

  4. 前腕を地面と平行にし、背筋を自然に伸ばす。


③中指のムドラ:マディヤマ・ムドラ

中指のムドラ:マディヤマ・ムドラ

このムドラの主な効能

  • エネルギーのバランスを調える

  • 消化を支える

  • 背中中部のこりをほぐす

  • 与えることと受けとることのバランスを調える

  • あらゆる可能性を開花させる

ムドラの実践手順

  1. 手のひらを体側に向け、みぞおちの前で両手を保つ。

  2. ゆっくりと中指の指先を押し合わせ、ほかの指は力を抜いて内側に丸める。

  3. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘をやや体から離す。

  4. 前腕を地面と平行にし、背筋を自然に伸ばす。


④人差し指のムドラ:タルジャニー・ムドラ

人差し指のムドラ:タルジャニー・ムドラ

このムドラの主な効能

  • 微細な心臓を開く

  • 胸部の圧迫感を楽にする

  • 肺活量を増やす

  • やる気が増すことで、うつ病の治療に効果が期待できる

ムドラの実践手順

  1. 手のひらを体側に向け、みぞおちの前で両手を保つ。

  2. ゆっくりと人差し指の指先を押し合わせ、ほかの指は力を抜いて内側に丸める。

  3. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘をやや体から離す。

  4. 前腕を地面と平行にし、背筋を自然に伸ばす。


⑤親指のムドラ:アングシュタ・ムドラ

親指のムドラ:アングシュタ・ムドラ

このムドラの主な効能

  • 内なる導きを受けとり、世界に向けて明瞭に発信できる

  • 肩、喉、首のこりをほぐす

  • 頚椎(けいつい)を正しく配列する

  • 甲状腺の健康を支える

  • 話術と歌唱力を向上させる

ムドラの実践手順

  1. 手のひらを体側に向け、みぞおちの前で両手を保つ。

  2. ゆっくりと親指の指先を押し合わせ、ほかの指は力を抜いて内側に丸める。

  3. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘をやや体から離す。

  4. 前腕を地面と平行にし、背筋を自然に伸ばす。


⑥女神ハーキニーのムドラ:ハーキニー・ムドラ

ハーキニーはサンスクリット語で「力」や「支配」を意味し、想像力、透視力、直感力、知性に関するヒンドゥ―教の女神の名前です。

女神ハーキニーのムドラ:ハーキニー・ムドラ

このムドラの主な効能

  • 全体性と統合をもたらす

  • ヨガの完全呼吸法を助ける

  • 健康と癒やし全般を支える

  • 身体感覚を強化する

ムドラの実践手順

  1. みぞおちの前で両手の手のひらを向かい合わせる。

  2. ゆっくりと両手の同じ指同士の指先を押し合わせる。

  3. 球体を持つように、両手で丸い形を作る。

  4. 肩の力を抜いて後方に押し下げ、両肘をやや体から離す。

  5. 前腕を地面と平行にし、背筋を自然に伸ばす。


ムドラは、特別な場所や道具がなくてもできる、心身のケア方法です。
ぜひ、今日から始めてみませんか?

きっと、あなたにとってかけがえのないツールになるはずです。

次回予告

次回はムドラの紹介はひと休みして、ドラオが大好きなインドカレーのお話を差し上げたいと思います。

ぜひ次回の記事もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?